何もしないでそのままいると中年太りに
食べることが大好きな大食いの私は、平気でお昼のお弁当を2人前食べたり、間食のスイーツも毎日のように食べ、夜も夕食をしっかりと食べたあとにお酒を飲みながらデザートを食べていました。それでも、以前は職場や家事で走り回って普段の動きが多めであったせいか、月に1回程度の山登りやハイキングなどをする程度で定期的にしっかりとした運動をしなくても、太ることはありませんでした。
ところが、40代後半になるとそれまでと同じようにしていたら下腹やおしり、太ももといった下半身を中心に、本人としては認めたくないくらいにぜい肉がついてきてしまったのです。これが、いわゆる中年太りということかと実感。
そして、以前は少し食べる量を減らしたり、お風呂で気になるところをマッサージしたり、ちょっとストレッチを続ければ元に戻っていたのに、全然戻らないどころか、日に日に体形の崩れがひどくなるばかり……。体についているものすべてが重力に逆らえなくなってくるようで、上からの脂肪も全部下半身のぜい肉となり、もう、これはなんとかせねばならないと焦りを感じました。
身近で手軽なランニングを始めることに
中年太りを解消するために何をすべきかと周りの友人を見渡すと、会社帰りにフィットネスクラブで汗を流している人が多いことに気が付きました。しかし、毎日残業を含む仕事をしながら、シングルマザーとして家事や育児をしている私としては、フィットネスクラブに通ったりする時間的余裕もなく、月会費を払う余裕もありません。そこで、週末に手軽にできるランニングをすることにしました。
ひとりで黙々と走るのは飽きて続かなくなってしまう可能性もあったので、近所のママ友で週に3回はランニングをしている人に声をかけて、土曜日の決まった時間帯に一緒に走ってもらうことに。もともと走ることは得意で40代前半に、普段まったく走っていなかったのにもかかわらず、ノリで参加した地元の健康マラソンの大会では、40代の部で入賞して表彰台に上がったこともありました。
そんなわけで、私にとっては始めやすい運動であり、お金もかからず、時間帯的にも無理がなく、これなら続けられる!と思いました。まずは当面は毎回6~7km程度走るのがちょうど良い感じだったので、そのママ友と2人でおしゃべりをしながら、ゆるゆると週末ランニングを始めました。
リハビリで筋肉をつけることの大切さを学ぶ
楽しくゆるゆると週末ランニングを始めて何回かたったある日、その日は用事があって2週間ぶりに走った日でしたが、走って5kmを超えた辺りから、左腰に感じたことのないぎくしゃくとした違和感を覚えました。ただ、ひねったり痛めたりしたわけでもなかったし、2人で走るコースもあらかじめ決めていて、まだ走り終わっていなかったので最後まで走り続けました。
ところが、走り終わって帰宅するために歩き始めた途端、左腰からおしり、太ももにかけて鈍い痛みを感じ、歩くのに足を引きずる感じに。その後、徐々に痛みは増し、その日の午後には階段を降りるのが困難なくらいに痛くなりました。翌朝にも痛みは続き、生活に支障を来すので整形外科に行ったところ、MRI検査を受けることに。
結果は骨折や捻挫をしているわけでもなく、太ももの足の付け根の骨の継ぎ目が加齢でぎしぎしいっていること、それを防ぐには周りの筋肉が弱すぎることが指摘され、3カ月以上のリハビリ通院を強いられる羽目に……。
以前は姿勢がよかったはずなのに、今は気が付くと猫背で姿勢が悪く、余計な脂肪がつくだけでなく、筋肉が鍛えられていないので加齢で支え切れなくなってしまったとのことでした。
まとめ
以前は好きなだけ食べたいものをとり、特に定期的な運動をしなくても太りませんでしたが、そのまま中年になると、それまでは想像もしていなかったくらいに下半身に余計な脂肪がついて、なかなか取れにくくなってしまいました。また、若いころは体力にも自信があった私ですが、過信をして何もしないでいると、体力だけでなく筋力もなくなり、運動をしたくてもすぐにできない体になってしまっていました。
これからは定期的に運動を継続できるように、日々、筋トレやストレッチで筋肉を保持していこうと思います。筋肉をしっかりつけることにより、きれいな姿勢を保つこともでき、余計な脂肪もつきにくくなり、美容にも健康にも良いことを学びました。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
イラスト/サトウユカ
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著者:輝歩
勤続約30年となる会社員を務める傍ら、ファイナンシャルプランナーとストレッチインストラクターの副業をこなすシングルマザー。