離乳食完了後から就学前は、心身ともに子どもがさらに大きく成長する時期であり、健康に楽しく生きていくためにも、正しい食習慣を身につけてほしいですよね。今回は、わが家で幼児食期に心がけたことをお伝えします。
その1:幼児食では少しずつ固い食材も取り入れる
長女が2歳半を過ぎたころから、ほどよく固い食材を少しずつ取り入れました。長女はあごが細く、歯科医から「歯並びのために固いものも食べさせてね」と指導があったので、野菜スティックなど、ほどよく噛みごたえのある食べ物を、味付けや食べ方を工夫して取り入れました。
また「しっかり噛むためには足を踏ん張る必要がある」とのアドバイスがあったので、食事中に足がブラブラしないよう、足台を使いました。
その2:キッチンで親の思いを伝える
幼児食のころは、子どもの好き嫌いや食べムラが多い時期。親としてはバランスよく食べてほしいですが、子どもにはなかなか伝わりません。わが家では、子どもが2歳を過ぎてからは刃物や火に気をつけながら、キッチンに子どもを入れ、食事をつくる過程を見せました。
旬の野菜やお米の洗い方、食べ物の大切さ、おいしさを繰り返し教えました。長女は3歳くらいから率先して料理を手伝うようになり、自分で調理を覚えてからは好き嫌いが激減しました。
その3:空腹は最大の調味料と心得る
子どもにちょこちょこ食べ物を与えていると、中途半端におなかが満たされ、食事に集中しなくなります。空腹であれば子どもは集中してごはんを食べるので、食事の中断や遊び食べをしなくなってきました。また、食材のおいしさに気付き、好き嫌いが減ります。
少食の長男は、ごはんなど、炭水化物を先に食べるとすぐに満腹になってしまうので、食卓に並べるタイミングを少しずらし、「おかず→ごはん」で食べさせて栄養バランスがよくなるように心がけています。
わが家は「ごはんと味噌汁だけ」という質素な食事の日もありますが、子どもは「ママのごはんがいちばん好き!」と言ってくれます。幼児食で大切なことは、家族と食卓を囲むことができる幸せや、食べ物に感謝する気持ちを日々楽しく伝えていくことなのかなとも思っています。(TEXT:ママライター伊川遥)