謝るから親に言うのはやめて…
数日後、何食わぬ顔でジュンくんの家に訪れたタマオくん。なんとそこでタマオくんは、自分が捨てたはずのゲーム機を発見しました。
捨てたはずのゲーム機があることを不思議に思ったタマオくんは、「用事がある」とジュンくんの家を後にし、川へ。
川で一生懸命「何か」を探すタマオくんを私たちは観察。
その様子を見て、ゲーム機を盗んだ犯人はタマオくんだと確信したのです。
しかし、問い詰めてもシラを切るタマオくん。
私が、タマオくんママにこのことを報告することを告げた瞬間、タマオくんは顔色を変え、すぐさま謝罪。
しかし今更反省しても、「ときすでに遅し」。
実はタマオくんのママを呼び、一部始終を見てもらっていたのですから……。
知らぬ存ぜぬを貫き通すわが子の姿を見て、怒り心頭のタマオくんママ。
タマオくんママにはどんな言い訳も通じません。とうとうタマオくんは自分が盗んだことを自白。その後、自宅から買った覚えのないおもちゃやカードがたくさん出てきたため、タマオくんは親と一緒に友だちの家を謝って回ることになりました。
当然ジュンくんの家にも来たタマオくん家族。しかし、タマオくんは懲りずに「また遊びにきてもいい?」と言い出します。ジュンくんママははっきりとタマオくんに「いいわけないでしょ」と告げ、とうとうタマオくんはジュンくん家の出入りが禁止になりました。
タマオくんパパが言うように両親の目がお兄ちゃんに向いていたこと、共働きで不在がちだったことで、タマオくんもさみしさを感じていたのかもしれません。
とはいえ、どんな理由があっても人のものを盗んだり勝手に捨てたりするのは犯罪と同じこと。いつかタマオくんには、友だちの信頼を裏切り、傷つけてしまったことの大きさに気づく日が来るでしょう。
もう二度と大切な友人を裏切ることのないよう、意識を変えていってくれることを願うばかりですね。