夫の夜勤でワンオペ育児…助けを求めて実家へ
夫の会社は慢性的な人手不足。そのため、夫は残業や休日出勤と忙しい日々を送っていました。ある日「期間限定で夜勤に入ることになった」と夫から報告が。そのときは1~2カ月程度の予定だったはずですが、気づけば半年もの月日が経過していたのです。イヤイヤ期真っ最中にいる息子のお世話に限界を感じていたころ、第2子の妊娠が判明。情緒不安定になった私は、週に2~3日息子を連れて実家に行くことでストレスを解消していました。実家と自宅との往復は大変でしたが、息子と遊んでくれる母や実妹がいたため、助かることも多かったのです。
問題は父です。私の父は口数が少なく少々怒りっぽい性格。私が学生時代に無理言って家を出たこともあり、これまで父と良好な関係を築けていませんでした。実家に帰っていたあるとき、余裕のなかった私は泣き止まない息子をしばらく放っておいたことがありました。すると先に夕飯を食べていた父が、わざとガタガタと大きな音を立てながら食べかけの料理を持ってキッチンへ。逃げるように去って行き、そこで夕飯の続きを食べ始めたのです。その様子を見ていた母ですが、父に味方して何も言ってくれません。母に咎められることのない父は、何事もなかったかのようにキッチンで食事を続けていました。
父の思いやりのない行動にイライラしてしまった私。「うるさいなら言えばいいじゃん!」と言いたかったものの、今後実家に来づらくなると思い、黙っていました。第2子が生まれれば、これからも実家の世話になることが想定できます。少しずつでも父と良好な関係を築けるように、子どもに関する悩みなどについて話し合っていけるようになりたいと感じた出来事です。
作画/CHIHIRO
著者:後藤愛子
早生まれで小柄な男児を育てる第2子妊娠中のアラサーママ。在宅ワークをこなしがら苦手な家事に育児に奮闘中。