知識もないまま迎えた初潮
当時、小学5年生になったばかりの私。ある日、いつも通りに学校で授業を受けて帰宅したら、突然おなかが痛くなり、トイレに行くと少量の出血がありました。
あとから初潮を迎えたとわかるのですが、このときは生理について学校で学ぶ前で、母にも教わっていません。生理に関する知識がまるでない私は、「何が起こったの!? もしかして病気?」とプチパニックに陥ってしまいました。
近いうちに林間学校へ行く予定があったので「もし病気だとしたら林間学校に行けるんだろうか?」という心配も重なり、怖くてたまりません。「きっと気のせいだ。病気ではないはず」と思い込むことで、どうにか恐怖心を抑え込みました。
恐怖心がMAXに! 母に相談すると…
しかし、夜になっても出血が止まる気配はありません。
トイレに行くたび、ショーツについた血をトイレットペーパーで拭きながら恐怖に耐えてきましたが、「やはり何かの病気ではないか」「このままずっと血が出続けて、おなかが痛いままだったらどうしよう」と悪い考えが頭をよぎり、10歳の私はついにギブアップ。恐怖心がMAXになったところで、母に「お股から血が止まらない」と訴えました。
状況を察した母は、まず私に「それは病気じゃないよ」と説明。続けて、母は「この出血は生理といって、赤ちゃんを産む準備ができたよっていうお知らせ。生理は月に1回きて1週間ほど出血するんだよ」と言い、私にナプキンをくれました。
保健体育の授業を受ける前だったこともあり、当時の私は「生理? 何それ?」とイマイチ理解しきれなかったのですが、病気でないとわかってホッとしました。母の言葉に安心し、その晩はおなかが痛いことなどすっかり忘れて爆睡したことを覚えています。
学校で生理の勉強をする前の出来事だったので、出血の理由がわからなくて「病気ではないのか」と本当に不安でした。ちなみに、生理の授業が実施されたのは、それから数カ月後の小学5年生の後期。大人になって結婚し子どもが生まれた今、私のような不安を抱えずに済むよう、自分の子どもには早めに生理のことを教えようと思います!
監修/助産師 松田玲子
文/栗木 あやさん
ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!