緊張しながら迎えた羊水検査は、特に問題もなく2分ほどで終了しました。担当医や看護師さんはテキパキと動いていましたが、あゆみさんにとってはとてもとても長い2分で、恐怖で思わず神頼みをしたほどでした。
あとは結果を待つのみ……といったときに、穏やかに過ごせない事態に陥ります……。
大変だけど意味があった入院生活
検査結果が出るのを待つ間、心配になってしまったときは、以前受講した心理学の講座の録画を見ていたあゆみさん。そのおかげで、あとは胎児に委ねるという気持ちをしっかりと持つことができて、検索魔になることはありませんでした。
このまま穏やかに過ごせると思いきや、娘が体調を崩してしまいます。家での看病には限界がきてしまい、親子で入院生活に突入しました。妊婦といっても、ママでもあるので、あちこちに目を向けていると休む暇はありません。
しかし、普段と勝手が違う入院生活。体調の悪い子供と四六時中一緒にいる付き添いのママも、ストレスがたまってしまいます。同じ部屋で過ごしているママが限界に達して感情的になる姿を見て、共感できる部分もあると感じたあゆみさん。感情のコントロールがきかないというそのママに、自分なりのアドバイスもしてみました。
そうして過ごすうちに娘の体も回復して、無事に退院の日を迎えます。大変だったけれど、子どもへの接し方について考え直す時間を持つことができて、あゆみさんにとっては意味のある入院生活でした。
妊娠しているうえに、上の子の入院が重なって、本当にあゆみさんはゆっくりしている時間はなかったと思います。ただ、いくらどっしり構えていても、羊水検査の結果が出るまでは、そわそわしてしまうこともありそうです。考え込む暇がないくらい忙しかったのは、逆によかったのかもしれませんね。
監修/助産師 松田玲子