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【モロッコで育児】ヒジャブは子どものころから着用するの?

 

モロッコはイスラム教の国です。イスラム教というと女性が被っているスカーフを思い起こされる方も多いと思います。実際、移住する際、いろいろな方に「スカーフは被るの?子どもも被らなくてはならないの?」と聞かれました。

 

イスラム教のスカーフには種類がある

スカーフを被る、といっても、実は大きく分けて4種類あります。全身を完全に覆う「ブルカ」、目もとだけを出す「ニカブ」、顔は出しますが、そのほかの部分は覆う「チャドル」、そして髪、耳、肩のみを覆う「ヒジャブ」です。モロッコでは、「ヒジャブ」が広く着用されています。

 

ヒジャブの着用は義務ではない

厳しい家、敬けんなイスラム教徒ほど、全身を覆うことが多いようです。モロッコは敬けんなイスラム教徒が多い国ではありますが、ヨーロッパの文化が多く入ってきていることもあるのでしょう、モロッコで暮らしていても、とくにヒジャブなどを被る必要はありません。小さな子どもはもちろん、大学生、OLのような女性でも、あまり被っているところを見ることはありません。

 

ただし、結婚をしている女性はヒジャブを被っていることがほとんどです。これは、本来の「他人の目から肌を隠す」という目的を考えると、結婚しても肌の露出をしているのははしたない、という印象を与えるためだと思われます。日本でいえば、一流レストランに短パンとビーチサンダルで行ってしまう、という感じでしょうか。

 

それでも子どものころから被る家もある

しかしながら、やはり厳しい家庭では、親御さんもニカブ、チャドルを着用し、子どもも小さなころからヒジャブを着用しています。結婚前の女の子でも年ごろになると、被せる家庭も多くあります。

 

つい先日、モロッコではブルカ・ニカブの製造・販売がテロ対策という名目のもと禁止となりました。多くはないといっても、ブルカ・ニカブを着ている人はモロコにはいます。敬虔なイスラム教国での突然のブルカ・ニカブの販売禁止。今後、家庭の中でのイスラム教のあり方もどんどん変わってくるのだろうと思われます。(TEXT:ヒロコ ラメッシェ)

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