30代半ばも過ぎ、年齢も考えてそろそろ妊娠をしたい、と思ったときには、私はひどい生理不順で、ホルモン剤を飲まないと生理がこない状態でした。「多嚢胞性卵巣症候群」と診断されたのも、もう何年も前。このまま自力で生理がこない状況が続くのであれば、「夫とともに本格的に不妊治療をしなければならない」とレディースクリニックの先生に宣告されました。
仕事をやめた途端、生理が自力で再開
妊娠したい、と思い始めた30代半ばごろ、勤めていた会社ではこれでもか、というほどのストレスを味わっていました。ストレスを感じている生活にも限界を感じ、転職を決意。新しい転職先に勤めるまでに1ヶ月ほどの休みがありました。
すると、薬に頼らずとも生理がきたのです!そして、難なく妊娠することができました。
出産後の生理再開も仕事をやめたとき
無事に出産し、今度は授乳が終わって2カ月経っても、生理が再開しませんでした。レディースクリニックに再び通い、ホルモン剤を飲むことに。しかし、ホルモン剤をやめると生理がこない、という日々が続きました。
そのときも仕事で、これでもか、というほどのストレスを感じていたため、もしかして、仕事をやめたら生理が再開するのでは?とぼんやりと思っていました。その矢先、一身上の都合で仕事をやめることに。すると、案の定、薬に頼らずとも生理が再開したのです。
医師でも診断できない?
「多嚢胞性卵巣症候群」と診断されたのは20代の前半。10年以上も悩まされていた病気よりも、むしろ、いちばんの大敵はストレスだったのではないかと思います。「多嚢胞性卵巣症候群」だからこそ、ストレスに敏感に反応し、生理が止まってしまうのかもしれませんが、病院ではストレスが原因だとは一度も言われたことがありませんでした。そのため、生理がこないのは、あくまでも「多嚢胞性卵巣症候群」のせいではないかと考えられていたのです。
ストレスは目には見えないもの。医師は症状から考えられる疾患について、一つひとつ排除していき、診断するため、そうかんたんに「ストレスが原因」とは断定できないのだそうです。妊娠をしたい、と思ったときに生理不順なのであれば、ストレスを感じていないか、自分の心身と向き合うこともおすすめします。(TEXT:ヒロコ ラメッシェ)