ある日の算数の授業で…
フワリーさんが小学4年生のとき、新しく赴任してきた越山先生。
フワリーさんは大人になったいまでも、この越山先生がおこなった“最悪な授業”のことを忘れられないそう。
越山先生は最初はやさしく、休み時間になると女子生徒に囲まれるほど人気がありました。フワリーさんは先生の周りを囲む友だちの輪に入ることは苦手で、クラスのリーダー的存在の友だち、チャコと遊んでいました。
チャコは頭がよくスポーツ万能、おまけにおもしろいというキャラクター。
一方のフワリーさんは、泣き虫で緊張しやすく、勉強が嫌いな子どもでした。
ある日、越山先生は「班替え」をおこないクラスを8班にわけ、フワリーさんをそのうちのひとつの班長に任命しました。
そもそも班長を務めるようなタイプではないフワリーさん。なんとか頑張ろうとしていたのですが、「班長が先生になって教える」という授業が行われることになり、そのやる気は粉々に砕かれてしまいます。
◇ ◇ ◇
小学生にとって、先生という存在は絶対的なものに感じてしまいますよね。
特に担任の先生ともなると、勉強のことはもちろん、普段の生活にも関わってくるのでより大きな存在だといえます。
フワリーさんの担任になった越山先生は、最初は名前をからかわれてもニコニコとしてやさしい印象でした。しかし、班を作って授業をするとなったときには、態度が急変。
先生という大人に対して、「嫌だな」と感じていても、「私が間違っているかも」と話せない子もいるかもしれません。
そんな子どもたちが気持ちを正直に話せる1番の相手は、家族ではないでしょうか。
子どもたちが悩みを打ち明けてくれる環境を作るためにも、日ごろから子どもの気持ちをすべて聞ききってから、親が話すなど接し方を意識していきたいですね。
フワリーさんの連載は、以下のブログからもご確認いただけます。ぜひチェックしてみてくださいね。