結婚前に決めたこと
結論として、僕たち夫婦は子どもは生まずに2人で暮らしていこうと決め、結婚することになりました。理由としては、お互いに仕事が好きで続けたいという気持ちが強く、残業も多い仕事だったので、子育てが疎かになるのが不安だと思ったからです。30代前半はとにかく仕事をがんばり、もしそのあとに子どもが欲しいと思ったら、また相談しようという話で落ち着きました。
お互いの両親へのあいさつで…
結婚の意思が固まったので、お互いの両親へあいさつする場を設けることにした僕たち。まず彼女の両親に挨拶をすると「仕事に熱心な娘にぴったりな人だ」と喜んでくれました。子どもは当面望まないことも伝えると、理解を示してくれました。
しかし、僕の両親とのあいさつの場ではトラブルが起きてしまったのです。彼女のことは両親も気に入り結婚を喜んでくれたのですが、「今は子どもを持つつもりがない」と僕が話した途端、父の機嫌が悪くなってしまったのです。
母は僕たちを気づかい「2人の生活だから私たちがあれこれ言う立場ではないですよ」と父をたしなめてくれましたが逆効果で、父は「子どもをつくらないとは何事だ!」と激怒。まさか、こんなことになるとは想定していなかったので、僕たちは黙り込んでしまいました。結局、この日は険悪な雰囲気になり話は持ち帰ることに。どうするべきか彼女と相談しましたが、なかなか結論が出ませんでした。
そして2週間ほど経ったある日。父が突然やってきました。僕は本当に勘当されるのではないかと一瞬不安になりましたが、父は「納得はまだできないが、2人の将来のことだからとやかくは言わない。幸せな夫婦になってくれ」とだけ言って帰っていったのです。
最終的には前向きな気持ちで結婚できましたが、父の激怒には心底驚きました。あとから聞いた話では、母が父とじっくりと話をしてくれたおかげで、父の心も変わったのだとか。長年築いてきた夫婦の絆の強さを感じたと同時に、僕たちも信頼し合える夫婦になりたいと思いました。
著者/匿名
作画/ちゃこ
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