「村岡産婦人科クリニック」の人気の秘訣とは?
福島県いわき市にある村岡産婦人科医院は、今年で開業から34年になる地元に密着し、地元に愛され続ける産婦人科医院です。今回は、こちらの「村岡産婦人科医院」の院長である村岡栄一(むらおかえいいち)先生にお話を伺ってきました。
前職は大手企業のエンジニア。産婦人科を目指した理由
▲シックな外壁にかわいらしいオレンジのロゴマークが目印です
ベビーカレンダー 二階堂(以下BC)「先生が産婦人科医になったきっかけを教えてください」
村岡先生「私は以前、ある企業のエンジニアとして働いていました。大きな会社で、受注した仕事の一部を上から与えられてこなしていました。実際仕事していく上で、その仕事の全体像がどのようなものなのか、隣の席の人が何をしているのかわからない中でやりがいを感じられなくなり、2年ほどで退職しました。
“自分ひとりで考えて、自分ひとりの責任になる仕事”ができるということから医学部への進学を決めました。産婦人科になろうと思ったのは、医学部の産婦人科実習がきっかけです。産婦人科は、外科系でもあり、内科系でもある。そして、手術もできる、子ども関連のこともある……なんでもできる広い分野ではないかと思ったのです。産婦人科の教授が魅力ある人で、フランクでみんなに平等で……。その教授に産婦人科医にならないかと誘われたんです。
卒業後の進路として、当時は大学院に進むか、勤務医になるか、開業するかのいずれかでした。私の場合は、自分の年齢を考えて、自分でやりたい気持ちが強くて開業することにしました。この土地に開業したのは、妻の出身地だからです。『よくこんなところに開業したね』と言われるのですが、気候も良く、とても住みやすいです。以前はこの地域に3件の産婦人科がありましたが、医師の高齢化や後継者の問題などもあって、今はここ村岡産婦人科医院だけになりました。ここは私ひとりでやっているわけではないので続けられています」
BC「そんな経緯があったなんて驚きました。産婦人科医になってよかったですか?」
村岡先生「よかったと思っています。産科はある意味、救急。妊娠10カ月までは外来でゆっくり経過を見ていますが、陣痛が始まってからの数時間がピークで、数日経過を見て退院になります。経過が早いこと、結果が出るのが早いことなど、自分の性格に合っていると思っています」
▲終始にこやかにお話しくださった村岡先生
▲地元の新聞にも取り上げられました