ねこじまの別室 近頃は、ほとんど夜に帰ってこなかった夫ですが、この日は9時過ぎに自宅に戻ってきました。
何かを感じとっているのか、ねこじまさんが先にお風呂や食事を促すも、夫は早く話をと急かしてきます。
ねこじまさんは寝室に忘れたスマホを取ってくると言って席を外し、録音アプリを起動して戻ってきます。まずは夫が毎日夜どこで誰と会っているのかから質問を始めました。ほぼ仕事絡みの接待や付き合いだと答える夫に、「ずっと前から隠してることあるよね？」と切り出しましたーー。
ずっと前から女いるでしょ？その問いに夫は……
ねこじまさんの問いに合点がいかない様子の夫ですが、「私知ってるよ。ずっと前から女いるの」。
ねこじまさんは動画編集の作業中に、意図せず誤ってパソコンのハードディスクから浮気中と思われる写真を見たことを告げました。
夫はお前が思っているようなことじゃないと否定してくるので、相手の家らしき場所や抱き合っている写真があること、ねこじまさんの入院中に女と旅行に行っていることなどを次々と投げかけました。すると夫はーー。
「そっちこそ浮気しとるやん」「仲良さげな若そうな男おるやん」
夫は簡単なパスワードを使っているねこじまさんのスマホを勝手に盗み見して、Jくんとの仲を疑っていました。その行為に引いているねこじまさんに対して、お前も見たからと悪びれもせず答えます。
夫の家族が倒産でバラバラになっても、自分だけは夫の味方でありたいと支えてきたつもりなのに、ねこじまさんが体調崩しても労るどころか、入院費用のことで文句を言ってきて、さらには女と旅行に出かける始末。
怒りや悲しみ、不安が蓄積されてきたねこじまさん。これまで抑えてきた感情が抑えられず号泣する様子をみて、はじめて夫が「ごめんね」の言葉をかけ、こちらに触れようとしましたが、ねこじまさんはその手を振り払い、言い放ちました。
「あの女は誰？ ここに今すぐ呼んでよ！」
◇ ◇ ◇
ようやく、夫の浮気疑惑について話し合いができると思ったのに、まさか夫から疑惑の目を向けられているとは思いも寄りませんでした。
ねこじまさんは、パソコンの作業中に意図せず夫の写真を見てしまいましたが、子どもにもスマホを貸せるようにと、あえて簡単な設定をしているねこじまさんのパスワードを夫は盗み聞きしていたのです。
たとえ家族でもスマホの中身は本人以外が勝手に立ち入っていい領域ではありません。みなさんは、家族でのプライバシーはどのように管理をしていますか？
