次第にレスに…
私たちがレスになったきっかけは、夫と一緒にいる時間が長くなりすぎたことです。
夫の会社がリモートワークを取り入れるようになり、私もフルリモートで働いているため、1日中顔を合わせているように。ダイニングテーブルに向かい合わせでパソコンを置き、自宅がまるで小さなオフィスのようになっていました。
はじめは、「仕事中も夫と一緒にいられるなんて幸せ」と思っていました。しかし、ほぼ24時間一緒にいると窮屈になることも。仕事に集中したいときに限って夫が食事を始めることや、自分の好きな時間に家事ができないなど、次第に不満が溜まるようになってしまいました。
小さな不満が溜まっていくと、イライラすることも増え、夫婦仲もなんとなくギクシャク……。日常を過ごす分には問題ないのですが、付き合っていたころのようなドキドキ感はすっかり消えてしまったのです。
そのうち夫婦の時間もなくなっていき、「まあ結婚したらこんなものなのかな」と思いつつも寂しい気持ちもありました。
このままではまずい…と思って
しかし、あまりのコミュニケーションのなさに「このままではまずい」と思った私。セックスレスを含め、夫婦仲を改善するために、私は夫といる時間を意図的に減らすことにしました。近所にコワーキングスペースがあったため、私は朝からそこへ通うワークスタイルに変更。夫は最初「一緒にいるのがつらいの?」と心配していましたが、実際に試してみると大成功でした。
物理的に距離をつくったことで気づいたのは、私も夫も「パートナーが常にそばにいる」ことに慣れすぎてしまっていたということです。それからは連絡もこまめにとりあうようになり、結果としてコミュニケーションの質もよくなりました。
ちなみにこの解消法は、決して即効性のものではありませんでしたが、夫婦仲解消において、ゆっくりと根本にある問題を解決していくことが大切だったと思います。
解消のために試したこと
そして、レス解消のために取り組んだことは、寝室をきれいに保つことです。夫婦そろってリモートワークになってから、正直なところ家事がおろそかになっていました。「いつでもできるから」を言い訳に、リビングやキッチンが散らかっている状態が当たり前になっていたわが家。寝室も同じく、ベッドの上に本や充電器が散乱していて、とてもコミュニケーションをとりたくなるような環境にはなっていなかったのです。
そこで、まずは環境を整えることからスタートしてみると、心の中でモヤモヤしていた不安や焦りが収まっていく感覚がありました。「環境は整っているから、私たちの気持ちさえあればいつでもできる」という余裕が生まれたのです。
リモートワークでパートナーと一緒にいられる時間が長くなり、最初は幸せでしたが、気付かぬうちに夫婦関係に亀裂が生まれていました。この一件で、夫婦における距離感について改めて考えることができました。
夫婦のコミュニケーションが減ったことや夫婦仲の悪化はつらい出来事ではありましたが、問題を乗り越えることで結果としてさらに夫婦の絆が深まったと思います。
著者:匿名/女性・主婦
イラスト:ののぱ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
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