はなさんの訪問になかなか外に出てこないリカさん。我慢の限界を迎えたはなさんは、扉をこじ開け、リカさんの胸ぐらをつかみ怒鳴りつけました。するとリカさんは、「友だちならこっちの気持ちくらい理解してよ!」と開き直る始末。
「あんたなんて他人以下よ! 今一番かわいそうなのはね、サラちゃんだから!」と、高ぶる感情に涙ぐみながら、はなさんは訴えました。それでもなお、「私の幸せは? サラのせいで何もかもうまくいかない」と主張するリカさん。「あんたみたいな人間でもね、サラちゃんにとっては世界でたったひとりの大切なママなんだよ!」とリカさんの勝手な言動を咎め、はなさんはリカさんの頬めがけて手を振り上げました。
そこに割って入ったのは、サラちゃん。「ママのこと叩いちゃダメえええッ」と精いっぱい声を出し、「ママもサラと一緒で寂しいだけなの。パパとケンカしちゃって、ユージさんとも仲良しできなくて寂しいだけなの! サラだけが楽しくしちゃったから……」と号泣。そんな娘の姿にリカさんは……。
ママ同士のケンカの間に入るのは…
「なにそれ。私だけ楽しくないみたいじゃん」
ママを守ろうと必死になるサラちゃんを前にしてもなお、ふてくされたような態度をとるリカさん。ムッとしたはなさんが声を上げようとすると……。
「サラちゃんママッ!」
「全部聞いていた」というつむぎちゃんが、リカさんに何か言おうと入ってきました。
「サラちゃんママ、楽しくないのなら、私と遊んでよ」
「は!?」
けげんな表情で、つむぎちゃんをにらむリカさん。
「そしたらきっと楽しいよ! つむのママいつも楽しそうだもん。サラちゃんとつむと3人でッ!! ぜったいぜったい楽しいんだからッ」
「私だけ楽しくないみたい」と嘆いたリカさんを、つむぎちゃんはなんとか助けようとするのでした。
大人同士の言い合いの仲裁に入ろうとする、子どもたち。つむぎちゃんは「私と遊べば楽しくなる」となんともかわいい提案で、問題を解決しようとしました。
周りの大人が悲しんだり怒ったりする姿を見ることは、子どもにとっては当事者以上につらいことなのかもしれません。そんな姿を見せまいと、はなさんはつむぎちゃんを留守番させていましたが、リカさんはサラちゃんのことなどお構いなしに、感情的な言動が目立ちます。リカさんには、目の前の子どもたちの必死な姿から自分の過ちに気づき、心を入れ替えて、わが子と向き合ってほしいですね。