「あんたみたいな人間でもね、サラちゃんにとっては世界でたったひとりの大切なママなんだよ!」とリカさんの勝手な言動を咎め、はなさんはリカさんの頬めがけて手を振り上げました。
そこに割って入ったのは、サラちゃん。「ママのこと叩いちゃダメえええッ」と精いっぱい声を出し、「ママもサラと一緒で寂しいだけなの! サラだけが楽しくしちゃったから……」と号泣します。
そんな娘の姿にリカさんは、「なにそれ。私だけ楽しくないみたいじゃん」とひと言。ふてくされたような態度をとるリカさんに、今度はつむぎちゃんが声を上げました。「楽しくないなら、私と遊んでよ! サラちゃんと3人で! ぜったいぜったい楽しいんだから!」とつむぎちゃんなりに、リカさんを助けようとした結果……。
幼い子どもたちがトラブルを解決!?
「約束して! みんなで一緒に遊ぶって約束して!! サラちゃんも仲良く遊びたいって思ってるから」
つむぎちゃんの必死の訴えに、「わかった。一緒に遊ぶ」と答えるリカさん。
「どーせ今かまってくるれる男いないし、家のお金も底見えてきたし、一緒に遊んであげるって言ってんの」
リカさんの言い方にイラつくはなさんですが、子どもたちは大喜び。
「ちょうど仕事見つかるまで時間空いてるから。その代わり、働きだしたら遊ぶのはおしまいだからね!」
「……!? 無職!? えっ!?」
はなさんは内心、とても驚くものの、つむぎちゃんとサラちゃんは、純粋無垢な表情で飛び跳ねて喜ぶのでした。
ひとまず子どもたちが笑顔で喜んでいる様子に、ひと安心ですね。リカさんの身勝手な言動で発展した、親同士の言い争いですが、解決するきっかけをつくったのは子どもたちでした。
しかし、「男はいないし、お金もない」というリカさんの言葉には、ひっかかってしまいます……。親であれば幼い子どもと一緒に遊んで楽しむことに、理由はいらないはず。そして、子どもから「一緒に遊ぼう」と無邪気に言ってくれる時期は、ほんの一瞬なのではないでしょうか。子どもとの時間を通して、リカさんには大切なことに気付いてほしいですね。