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「ヒィィ…」暴言を吐く夫の立場が逆転!?妻が隠していた秘密とは

大人しくておだやかな夫と出会い、交際を経て結婚した私。しかし、結婚してみると夫の亭主関白ぶりが明らかに。暴言を吐きまくる夫でしたが、夫に隠していたあることがキッカケで形勢逆転することに……!?

「ヒィィ…」暴言を吐く夫の立場が逆転!?妻が隠していた秘密とは

 

猛アプローチを受けて…

私と夫は、27歳のときに私が働いていたカフェで出会いました。オフィスビルの中にあるカフェだったため、お客さんの中には大手企業の社員も多くいました。

 

毎日のようにコーヒーを飲みにきていた彼も大手企業の社員で、最初はお店で少しだけ話す仲でしたが、次第に彼からアプローチを受けるようになったのです。「エリートとお付き合いできるような資格はない」と思っていたのでお断りしていましたが、その後も彼は猛アプローチ続けてきたため、私は交際を受け入れることに。

 

そして交際を経て、私は彼と結婚することになったのです。

 

結婚後、豹変した夫

交際中の彼は、大人しくておだやかな性格だったのですが、結婚して2カ月ほど経ったころ、もしかしたら彼は「亭主関白なのかもしれない」と思い始めました。

 

昔からの癖で、かがむときに少し股を開いてしまったり、物を出しっぱなしにしてしまったりすることがある私は、その度に夫から「女性らしくないぞ」と注意されたり「こんな場所に置いておくなよ。邪魔だ!」と言われたりしていました。言い方はきつかったのですが、夫の言っていること自体は間違っていなかったので、夫に黙って従っていました。

 

しかし、夫の態度は日に日に悪化していったのです。私が洗濯をしていると「洗濯機がうるさくて休まらない!」と怒ったり、ごはんを作っても「味が薄い!お前は料理もできんのか?」「こんなもの食えるか、無能め!」と暴言を吐いたり……。

 

交際中はおだやかだった夫の豹変ぶりに、私はただただ驚いていました。

 

何かがプツンと切れた

そして、夫がひどい暴言を吐くようになって半年ほど経過したある日のことです。

 

夕食の時間、夫はこの日も私の料理に文句をつけていました。焼酎を飲みながら、私が作ったおかずを箸で突つきながら「またこんなものか。これでは食欲が湧かないから、ガッツリとしたごはんをコンビニで買ってきてくれ」と言うのです。

 

その言葉に、私の中でなにかがプツンと切れるような感じがしました。そして、気がついたときには夫を掴んでいて……。

 

「こっちはお前のために時間を割いて一生懸命料理してるんだよ!ごはんがもったいないだろうが!」と、私は勢いのまま夫をソファーへと背負い投げ。

 

これまで黙って従っていた私が怒ったことに、夫はとてもびっくりしたようで、しばらく固まったあと「ごめん」と小さく謝ってきました。

 

夫には秘密にしていましたが、学生時代、地元で負けなしと言われることもあったほど喧嘩が強かった私。もちろん、学生時代だけのことで若気の至りと記憶の中にしまってありましたが、夫の言葉にふいに顔を覗かせたようです。相当、迫力があってそれが夫にも伝わったのだと思います。この出来事があってから、夫が文句を言うことはなくなり、結婚前の大人しい夫に戻りました。

 

過去のことは墓場まで持っていくつもりで、これからも夫には秘密にしておくつもりです。

 

 

昔の経験がまさか結婚生活で活かされるとは思っていませんでした。しかし、はっきりと態度に出したことで夫は暴言を吐かなくなり、今は気持ちがラクですし、とてもすっきりしました。

 

著者/灰ジン
イラスト/おんたま

 

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