コレステロールは多くても少なくても問題
コレステロール値が高いといろいろな病気の原因になるらしい……ことは多くの人が知っていると思いますが、低いことも問題だそうです。
「コレステロールは女性ホルモンのエストロゲンを含むホルモン、細胞膜、コエンザイムQ10、ビタミンDなど、女性の美容に必要な成分を作る原料です。
コレステロールは多いことばかりが問題視されますが、総コレステロールが不足すると虚血性心疾患、脳内出血、精神障害の誘因となることもわかっています。
コレステロールは美容と健康に必要な成分であることを知った上で、必要以上に増えた分を減らす意識を持つことが大切です」(黒田先生)。
コレステロールは「使えていない」ことが問題
コレステロール値が増えると、食生活の乱れや運動不足ばかりが指摘されますが、「体の変化」の影響が大きいと言います。
「コレステロールは、体に必要な成分を合成するときに使い切れば増えることはありません。
コレステロール値が高いということは、原料として使われていなくて余っているということです。
余った分は悪玉コレステロールと呼ばれるLDLコレステロールとなり、過剰に血液中にあることでさまざまな病気の原因になってしまいます。
コレステロールを使えていない原因にはさまざまなものがありますが、更年期女性の場合は女性ホルモンのエストロゲンの分泌が少なくなることも一因です。健康診断や検査でコレステロール値が上がっていたら、体がコレステロールを使えていない可能性があることに気付いてほしいですね」(黒田先生)。
「筋トレ+有酸素運動」で中性脂肪を消費
それでは、コレステロールを余らせないようにするにはどうすれば良いのでしょうか。
「コレステロールを消費するには、中性脂肪を減らすことが大切です。そのためには、大きな筋肉を鍛えて、代謝を上げる必要があります。
大きな筋肉とは、大腿四頭筋や大殿筋といった太ももやおしり周りの筋肉です。いろいろな運動で鍛えられますが、わかりやすいのはスクワットでしょう。
さらに、それに有酸素運動をプラスすることで脂肪燃焼効果を高めることができます
スクワットを10回×3セット以上をした後、有酸素運動を30分以上おこなえるとベストです。
普段運動をしていない人はできる範囲で始めて、少しずつペースを上げると良いでしょう」(黒田先生)。
まとめ
エストロゲン分泌が減る更年期こそ、筋トレが必要であるということです。黒田先生によれば、運動は毎日おこなわなくても良く、週に2~3回でも効果があるということ。スクワット+ウォーキングは一例です。自分が楽しめる運動を組み合わせてはいかがでしょうか。
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※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
イラスト/村澤綾香
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