相談しづらい生理のこと
私は、中学3年生の後半になって初潮がきたのですが、周りでは小学校高学年には初潮を迎えた子もいて、自分だけ遅いことにずっと不安を抱えていました。友だちは生理痛や経血漏れ、大事な予定と生理が重なることなどさまざまな悩みを相談しあっていましたが、まだ経験していない私にとって生理の悩みは他人事。会話に入れないこともよくありました。
そんな私にもようやく生理がくると、生理痛や生理期間前後の下痢などさまざまな症状に悩まされるように。
私の場合、生理周期がいつも不規則で2~3カ月に1回という間隔であることが多く、半年近くこないこともありました。あまりに不規則な生理周期に不安になりながらも、初潮がきて数年はホルモンバランスも安定しないと聞いたことがあったので、あまり深くは捉えていませんでした。
小さなきっかけで婦人科を受診すると?
20代に入ってからも、生理不順は続いていました。前兆がないまま急に生理が始まるので、外出先で慌ててナプキンを買うことも。旅行の予定も立てにくく、生活の不便さを感じていました。
ある日、カンジダ腟炎になってしまい、婦人科を受診することに。そこで初めて子宮がん検診を受け、生理周期や症状について聞かれました。そして経腟エコーの所見などから「多嚢胞性卵巣症候群」という診断を受けたのです。
病気がわかり、自分の体と向き合うことに
医師から、「多嚢胞性卵巣症候群」は定期的な排卵がおこなわれないため、無月経や月経不順、不正出血などが起こると言われました。生理が毎月こないため、放置すると子宮内膜の異常や疾患につながるのだとか。また、妊娠を希望する場合は、排卵誘発などの治療が必要な場合もあることがわかりました。
当時はすぐに結婚や妊娠を考えているわけではありませんでしたが、将来のことも考えて、私は治療を開始することにしました。病気がわかったときは驚きましたが、早めに対処することができてよかったです。
私の場合、カンジダ腟炎で婦人科を受診したことをきっかけに、生理不順の原因が「多嚢胞性卵巣症候群」だとわかり、治療を始めることができました。あのとき、受診していなかったら今でも放置したままで、もしかしたら後悔していたかもしれません。生理の悩みは相談しづらいことも多いですが、自分の体になにか異常を感じたら、まず病院に行くことが大切だと感じました。
※この記事は実話に基づいた体験談であり、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者/saien hana
イラスト/マメ美
監修/助産師 松田玲子
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