職場に園長先生から「ちひろちゃんがおなかが痛いと言うので、お迎えに来てもらえますか?」と電話がありました。
急いでお迎えに行くと、電話の内容とは正反対に元気そうなちひろちゃんの姿が。園長先生に居残り給食のことを聞いてみますが、園長先生の回答は「幼稚園は初めてなので、先生方にお任せしています」という頼りないのものでした。
さらに、さい子先生について「保育について県でも有名な先生で、一番しっかりされています。なので安心して大丈夫ですよ!」と言うのです。「担任に状況を確認して電話しますね」という返答をもらい、電話を待っていましたが……。
担任の先生は好き?
帰宅後、ちひろちゃんの熱を測りますが平熱です。腹痛もすっかり良くなり、いつも通りのちひろちゃん。
さい子先生の様子が気になっていた幸さんが「ちひろはさい子先生好き?」と聞いてみると、ちひろちゃんは「うん、好き」と答えました。しかし、「でも引っ張ったのイヤだった」という本音も話してくれたのです。
園長先生から電話がきたら、お見送りの際に、無理やり引き離されたことも話そうと思った幸さん。しかし、電話がかかってくることはありませんでした。
翌日、給食の献立を見て「今日は行けそう!」と言うちひろちゃん。幼稚園に到着して、「昨日できなかった分もぎゅうしておくね!」と抱きしめていると、さい子先生が現れ「お時間いいですかー?」と話しかけてきたのでした。
◇ ◇ ◇
腹痛はちひろちゃんのSOSのサインなのかもしれません。園長先生に聞いても、小さなちひろちゃんに聞いても、さい子先生の実態がつかめません。ちひろちゃんの異変の原因が早く判明するといいですね。