あいさつがきちんとできる子に育ってほしい。子育てをしていて、そう感じたできごとがありました。「おはよう」「こんにちは」。当たり前のあいさつですが、意識してみると家族間で言えていないあいさつもありました。今回は、そんな“あいさつ”の大切さを感じたエピソードをお伝えします。
引っ越してきた土地で感心したこと
結婚を機に、現在住んでいる地域に引っ越してきたのですが、とても感心したことがあります。それは子どもたちの“あいさつ”。何気なく近所を歩いているとき、小学校低学年くらいの男の子が「こんにちは!」と元気よく声をかけてくれました。その日に限らずあいさつをしてくれる子どもたちがたくさん。
以前住んでいた地域ではこんなことがなかったので、すごく驚きました。あいさつされると心が温まる! 私は自分の子どもにも、あいさつがきちんとできる子に育ってほしいと思いました。
家族のあいさつを見直し!
朝起きたら「おはよう」。当たり前のあいさつなのに、最近夫婦で言っていなかった現実も見えてきました。私自身もあいさつを見直すいいきっかけになりました。
当時2歳だったわが子には、あいさつを無理やりさせるのではなく、まずは親があいさつをしているところを見せる意識を持ちました。言葉で伝えるよりも行動で示すことがいちばん効果的だと思っています。現在6歳になりましたが、幼稚園帰りに会う人たちに「こんにちは!」と元気よく言えるようになりました。
人にほめられた経験が自信にもつながった!
あいさつをすると、みんなニコニコします。する側もされる側も気持ちのいいものですよね。わが子が元気よくあいさつできたときに、「あいさつができてえらいね!」とほめられたこともありました。人にほめられた経験がわが子の自信につながったと感じています。
また、人と接することが苦手な子どもがあいさつを続けていくうち、人見知りをしなくなったケースもあるようです。子どもを成長させるあいさつの習慣。これからも家族みんなで心がけたいです。
私が住む地域の学校施設では「あいさつ」の指導をしっかりおこなっているよう。たまに男子高校生が元気よくあいさつしてくれることもあり、思わず赤面しそうになります(笑)。わが子にもあいさつが当たり前にできる子に育ってほしいと思っています。
著者:田中由惟
一男一女の母。二人目の出産を機に食品会社を退職。現在は子育てのかたわら、記事執筆をおこなう。趣味はスポーツとピアノ、美味しいものを食べること。