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2年通ったメンタルクリニックが合わず…2軒目で良い先生に巡り合い症状が回復傾向に【体験談】

40代も後半に差し掛かったころ、無自覚にじわじわと心が疲れていきました。ひとり暮らしで働かなければ家賃が払えない、ごはんも食べられない状態に陥ってしまうので、かろうじて会社には行っていましたが、ささいなことでトイレでひっそり泣くことも。帰宅後はぼーっとしているだけであっという間に日をまたぎ、シャワーもせず洗顔もせずに寝る毎日。明日こそ!とは思いつつまた同じことを繰り返し自己嫌悪に陥っていました。そこでメンタルクリニックに通うことにしたのですが……。

この記事の監修者
監修者プロファイル

医師駒形依子 先生
産婦人科 | こまがた医院院長

東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力~女医が教える「人には聞けない不調」の治し方(KADOKAWA)』。
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生まれて初めてメンタルクリニックへ

自堕落な生活から卒業したくて、メンタルクリニックを受診することにしました。ネットで「家 片づけられない」などと調べてうつ病の可能性があることを知り、うつ病チェックをしたらほとんどの項目に当てはまったからです。 

 

初めての診察では、とにかく動けないことや1日中眠いこと、いろいろな考えで頭がパンクしそうなことなどを相談。結果、睡眠障害と軽度のうつ病と診断され、睡眠の質が悪いから眠い・動けない状態につながっているとのことで、睡眠薬と抗不安薬が処方されました。

 

しかし、生活が改善する兆しは見えません。被害妄想かもしれないけれど、先生に否定的な言葉を言われることも増えました。

 

例えば、まだ片づけられないと相談すると「もともと、そんなにきれいじゃなかったでしょ?」と言われ、20時には寝てしまうと言うと「そんな時間に寝る大人はいません!」と言われるなど。 

 

相談しても意味がないと感じ、睡眠薬欲しさに通っているだけになりました。しかし、先生や看護師の態度に「私、何か悪いことしたのかな?」と感じたり、待ち時間の長さに疲弊したりと、だんだんと通院自体に精神的負担を感じるようになり、ついには足が遠のいてしまいました。

 

2軒目で良い医師に出会えた

四つ葉のクローバーを持つ手

 

クリニックに行くのをやめて数カ月。眠れない日が増え、前にも増して部屋は荒れ、自己嫌悪に陥る日々、かなり昔にあったことを思い出しては悲しんで泣く。生きるのがつらいとまで感じるように。 

 

やはり医療の助けが必要だと思ったので、ネットで口コミを見たり直接電話をかけてみたりと、リサーチして別の病院を探しました。残念ながら住んでいる市には良さそうな病院が見つからず、隣の市まで範囲を広げてようやく良さそうな病院が見つかったのです。 

 

早速予約を取り診察を受けてみると、先生がきちんと話を聞いてくれてまったく否定しない。前の先生に否定されたこと、周りに否定されたこと、全部を肯定してくれる。「あなたは何も悪くないよ」と。初対面の先生の前で泣いてしまいそうなのをグッとこらえたのを覚えています。 

 

また、飲んでいた薬で効果を感じなかったことを伝えると「人によって合う薬は違うから、いろいろな薬を試して合う薬を探していきましょう」と言ってくれたのも心強かったです。病院からの帰り道、久しぶりに晴れやかな気分に。ついでに、薬を変えたからか費用がグッと下がったことに驚きました。

 

 

1年経過。だいぶ調子が回復!

ティーカップに入った紅茶

 

良い先生に巡り合えて1年がたとうとしています。薬が合っているようで、悩んでいた当時と比べるとずいぶんと改善しました。

 

・ 朝、起きるのがラクになった 

・ 毎日、散歩ができるようになった 

・ 部屋は片付いた状態をキープできるようになった 

・ ささいなことで落ち込まなくなった 

 

など。それでもまだ、時々は問題が起きたり気持ちが沈んだりして動けなくなることがあります。 

 

先日の診察で、先生に「何があったのか、どう思ったのか」を書いてくださいと言われ、その場で紙に書き出しました。書いているうちに自分でも気付いていなかった気持ちがどんどんあふれ出してきました。そのおかげか、何日も頭の中をぐるぐると回っていた説明できない気持ちがスッとラクに。 

 

何かあったら紙に書き出して診察で見せてくださいと言われたのでそうしています。言葉にすることで今までのように、何日も不安を感じたりイライラが続いたりすることがなくなりました。 また、何かネガティブな気持ちが発生しても、できるだけポジティブな気持ちに変換するようにしています。

 

まとめ

いつかきっと良くなるはずと通い続けた2軒目のクリニック。人には言えないようなことも話していたせいか、当時の私には病院を変えるという選択肢はありませんでした。

 

 今の私が当時の私に言いたいことは「症状が良くならない・先生と相性が合わないなど、精神的な負担を感じたら他の病院に移ってもいいんだよ」ということ。 

 

心の病だからこそ余計に、通院を負担に感じることは本末転倒。今通っている病院もすべての人に合うとは思いません。でも、私にとっては症状を改善してくれた病院で、2軒目で巡り合えたことは幸運だと思っています。

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

 

 

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著者:西野りこ

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