「どこでも一緒♡」デートにも新婚旅行にもついてくる寂しがりやの義母⇒結婚後さらに暴走し…？！

 

交際当時から義母の存在はかなり大きかったです。夫とのデート中にもしょっちゅう電話がかかってきます。そして彼から「夕食、母親も一緒でもいい？ 一緒に食べたいみたいで……」と言われるパターンがお決まりでした。

 

はじめのうちは義母も交えての食事は新鮮で楽しく、私のことを気に入ってくれているようだったので居心地も悪くありませんでした。ただ、毎回義母の食べたいものに合わせてお店を決めること、そして車の助手席には必ず義母が座ることが気になります。

 

彼は私と義母が仲良さそうに話すのを見てうれしそうでした。お義父さんは早くに亡くなっているので、義母は寂しいのでしょう。とにかく私たちと一緒に過ごしたがります。寂しい気持ちは理解できるので無下に断るわけにもいきません。けれども毎回のデートで義母が一緒となると、彼女としては不満も出てきます。

 

義母の存在が大きかったことでいいこともありました。義母が「もう籍を入れたら？」とアシストしてくれたおかげで、結婚までとてもスムーズだったのです。しかし、結婚したらますます義母の存在が大きくなるのかな、という不安もありました。案の定、式場の下見や衣装合わせにも必ず義母がついてくるように。それだけでなく、なんと新婚旅行まで一緒に行くことになったのです。

 

夫と義母は「みんなで行くほうが楽しいはず」と口を揃えて言います。さすがに私は新婚旅行だけは夫婦2人で行きたかったのですが、親子の意見が合致している以上なにも言えません。そして結婚生活が始まってからも、想像していた通り休日は必ずお義母さん同行で出かけます。夫は「どこに行きたい？」と、私ではなく義母に聞くのです。

 

ほかにも、スーパーにいる義母から「荷物が重いので車で迎えに来てほしい」と電話がかかってくることもよくありました。迎えに行くと、そこまで大荷物ではないことがほとんど。義母は寂しくで甘えたかったのでしょう。

夫の大切な義母だからと思い我慢してきましたが、交際当時からほぼ義母が一緒で、夫と2人で過ごす時間がほとんど取れず、私は疲れてしまいました。やはり気もつかいますし、自分たちのペースで動けないことはストレスです。

 

なんでも言う通りにしていた結果、やりたい放題になっていく義母。さらに夫は常に義母の味方で、つらいと訴える嫁の意見はスルーするばかりで悲しくなります。結局、我慢の限界を越えてしまい私たちはたった3年で結婚生活を終えることに。結婚前からこうなることは予想できたので、あのときもっと健全な判断をすればよかったと後悔もありますが、結婚するうえでは相手の親との関係性も大切だということを学びました。

 

 

いつの時代も嫁姑問題は難しいですが、姑とはほど良い距離感を保つこと、そして嫁の見方をしてくれる夫を選ぶことが重要だと感じました。何事も経験であり、失敗も未来の糧にしていきたいです。

 

著者／安田まち子
作画／ちゃこ