ナプキンを着け替えようとすると…
中学生のころの話です。起きている間でも白いズボンに赤いシミをつけてしまうほど経血量が多い私は、就寝時にショーツ型ナプキンをはくようにしています。
ショーツ型ナプキンの存在は、学校でどのようなナプキンを使用しているか友人と情報交換をした際に知りました。就寝時に寝返りをよくする私にとってショーツ型ナプキンは心強い味方で、ショーツ型ナプキンを使用するようになってからは、経血漏れを気にせず安心して眠れるように。
そんな私が、朝に起きてまず最初に取る行動は、ショーツ型ナプキンからサニタリーショーツにはき替え、昼用ナプキンを装着することです。実家のトイレにはビデの機能がついていないため、赤ちゃん用のトイレに流せるおしり拭きを使って、経血で汚れたところをきれいに拭き取ってから、ショーツをはき替えるようにしています。
ある日、生理中の朝の儀式は終わったぞ!と便座から立ち上がり、トイレから出ようとした際に事件が起きてしまいました……。
あの一瞬でここまでの量が出るの?
便器から立ち上がり、すぐさまナプキン装着済みのサニタリーショーツをはく。この一瞬の間にドロッと経血が漏れてしまい、便器から床にかけて経血がボタッと垂れてしまったのです! サニタリーショーツにも少量の経血がついてしまったので、パニックになりながらもおしり拭きでもう一度下半身を拭き、一旦ショーツ型ナプキンをはき直してから、汚れてしまった便器や床を掃除することに。
家族に男性は父1人だけなので、「只今生理中」とバレてしまうのが恥ずかしい年ごろの当時の私にとっては、この出来事は大事件でした。父が仕事に出かけている時間帯であればそこまで気にならなかったのですが、このとき父はまだ出社前で会社へ行く準備をしています。
いつもだったら父の出社後にナプキンを着け替えるのですが、たまたまその日は部活の早朝練習がある日。サニタリーショーツを洗うのは後回しにして、「お父さんがトイレを使う前に!」と慌ててトイレ掃除を済ませ……。なんともバタバタした朝でした。
社会人になってひとり暮らしを始めてからは気にならなくなりましたが、思春期を実家で過ごしていた当時は、生理中ということを父にだけは気づかれたくありませんでした。しかし、今思えば母と長いこと一緒に生活している父は生理に対する理解もあったはずなので、そこまで気にする必要はなかったのかもしれません。
その後の学生生活でも、経血量の多い私は経血漏れを起こすことがしばしばありましたが、30代になった今は生理との約20年間の付き合いの中で対策を学び、経血漏れで失敗することはほとんどなくなりました。
著者/月野 結
作画/モリナガアメ
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