親たちが言い争う前、子どもたちだけでお菓子の買い出しに行き、売り物のキーホルダーをお金を払わずに、誤って持ち帰ってしまっていたサラちゃん。
そのことを思い出し、リカさんがお店に向かうことに。
残されたはなさんと子どもたちはリカさんの家で待つことになり、はなさんがサラちゃんと話していると、サラちゃんの本音がこぼれます。
「パパとママ、ずっとケンカしててもいいから、サラのそばにいてほしい」。そう話すサラちゃんに、胸が苦しくなるはなさん。そこに、商品の返し謝罪を終えたリカさんが帰宅して……。
毒親の幼少期
「はなちゃんって珍しいよね。私から離れていかないから。そんなに私のこと好き?」
リカさんの言葉に、はなさんは「いやむしろ嫌いなんですけど」と心の中で毒を吐きながらも、「他の人は離れていくの?」と尋ねます。
「保育園やママさんバレーで出会ったママはみんな離れていった! なんでだろうね」
あっけらかんと話すリカさん。そして、幼少期の出来事を話し始めました。
リカさんは両親がおらず、小さいころから友だちがいなかったそう。そのため、子どもの気持ちや子育てというものがわからず、子育てに不向きだと感じていました。
「だから今日、はなちゃんがサラのことで必死になってるの見て、不思議に思ったの!」
「え……だって、そりゃね……」
戸惑うはなさんに、「とりあえず、うれしかった」と笑顔のリカさん。
「つむちゃんが『あそぼ』って誘ってくれたあれ。『一緒に』なんて言われたの、ほんと……いつぶりかな」
大人たちの言い争いをつむぎちゃんがなだめようとした際、「つむと遊べば楽しいよ! 一緒に遊ぼう!」とリカさんに話していたのです。
「親も私のこと捨てたでしょ? だからずっと人から必要とされてない気がしてたんだよね」
リカさんは幼少期の経験がトラウマとなっていたのでした。
不倫相手と会うために、サラちゃんをはなさんに預けてばかりいたリカさん。幼少期の経験から「子どもの気持ちや子育てがわからない」という思いがあったようです。
幼少期の環境は、子どもの精神的なの成長に影響し、時に心のしこりとして残ってしまうというのがよくわかる出来事です。厳しく注意したり、言い聞かせたり、やさしくすることだけが子育てではありませんが、根底に「子どもに対して愛情を持って接する」ということを忘れてはいけないと、考えさせられますね。