すると突然、「あ! サラちゃんが犯人になっちゃう!」と慌てるつむぎちゃん。
実は親たちが言い争う前、子どもたちだけでお菓子の買い出しに行き、サラちゃんが売り物のキーホルダーをお金を払わずに、誤って持って帰ってしまっていたのです。
はなさんが商品を返しに行こうとすると、「いいよ、うちの子がしたことでしょ!? 帰ってくるまで、ウチで遊んどきな」と言葉を残し、リカさんはお店に向かいました。
残されたはなさんと子どもたちはリカさんの家に入って待つことに。すると、不機嫌な様子のリカさん夫婦とサラちゃんが写った写真を見つけたはなさん。「せめて写真くらい笑えばいいのに」と呟くと、「もうね、パパもママも仲良くしなくていいの」と、サラちゃんは悲しい表情で話します。
「サラちゃんはママだけいればいいってこと?」とはなさんが尋ねると……。
幼い子どもの願いは…
「サラはパパとママがずっとケンカしててもいいから、ふたりともサラの側にいてほしいの」
サラちゃんの話に、自身の幼少期を重ねるはなさん。
「私もケンカされるのは嫌だったけど、一緒に居られないのはもっと……」
そんなことを考えていると、リカさんが帰宅しました。
「キーホルダーはどうだった?」
「ははっラクショーラクショー」
ドヤ顔のリカさんいわく、「ちょっと近づいて謝れば、ヒゲ店長なんてイチコロ」とのこと。
「でも“ごめんなさいアピール”で買い物いっぱいしてきちゃった。せっかくだしみんなで食べよっか」
「リカさん……」
強がっているように見えるリカさんですが、子どもの失敗を謝罪するために、大量の買い物をする姿に、はなさんはさまざまな思いが巡るのでした。
サラちゃんの悲痛な訴えに、自身の幼少期を重ねたはなさん。子育てをしていると、自分が幼いときの苦い経験を思い出し、“わが子には味わわせたくない”と思うこともあるのではないでしょうか。自らの苦い経験は、子どもをより深く思いやることができる、一要素になるのかもしれませんね。