すると突然、「あ! サラちゃんが犯人になっちゃう!」と慌てるつむぎちゃん。
実は親たちが言い争う前、子どもたちだけでお菓子の買い出しに行き、サラちゃんが売り物のお金を払わずに、誤って持って帰ってしまっていたのです。
はなさんが事情を説明し、サラちゃんが問題を起こしたことを把握したリカさん。商品をお店に返しに行こうとするはなさんを止め、「いいよ、うちの子がしたことでしょ!?」と、商品を受け取ります。
そして、「帰ってくるまで、ふたりはウチで遊んどきな」と言葉を残し、お店に向かいました。残されたはなさんと子どもたちがリカさんの家に入ると……。
ケンカの絶えない親。娘の本音は…
「散らかってんなー……」
荒れ果てたリカさん宅の部屋に、あぜんとするはなさん。すると、リカさんと男性、つむぎちゃんの3人が写った写真を見つけました。
「誰だろ? ふたりとも笑ってない……」
「それ、サラのパパだよ。最後に3人で遊んだときの写真。その日もパパとママ、ずーっとケンカしてた……」
サラちゃんの話に、「せめて写真撮るときくらい笑えばいいのにね」と返すはなさん。するとサラちゃんは……。
「ううん。もうね、パパもママも仲良くしなくていいの」
そう呟きました。
「え……サラちゃんはママだけいればいいってこと?」
驚いたはなさんが尋ねると、首を横に振るサラちゃん。
「ちがうの、サラは、パパとママがずっとケンカしててもいいから、ふたりともサラの側にいてほしいの」
「……!!! そ……そうだよね」
サラちゃんの言葉に、はなさんはハッとさせられるのでした。
どのような状況でも両親に側にいてほしいと呟いたサラちゃん。切実な訴えに、胸が痛みますね。
夫婦の関係が悪くなると、相手へのイラ立ちから子どもの気持ちを思いやることを忘れてしまう瞬間が多いのかもしれません。しかし、今回のサラちゃんの言葉は、子どもの正直な気持ちです。夫婦間の問題は簡単に解決できることばかりではありませんが、どのような結果になったとしても、子どもの気持ちを思いやり、しっかり向き合えるといいですね。