クッションにシミを発見
彼が家に遊びにくる日、私は部屋を片付けてお化粧をして、かわいい洋服に着替えて準備万全でした。
近くに着いたら彼が連絡をくれると言うので、そわそわしながら待っていたのですが、約束の時間を過ぎても連絡はきません。
手持ち無沙汰になった私は、部屋を見渡してクッションの位置にこだわっていると、クッションに何かのシミがついていることに気がつきました。
「これはもしかして、生理のアレでは!?」と思ってクッションをよくよく見てみると、まだら模様のシミの正体はどう見ても経血で……。
あたふたしながら、水で濡らしたティッシュでシミ部分をひたすら叩いてみましたが、シミはまったく消えてくれません。今度はブラシで重点的にシミを擦りましたが、それも無駄な抵抗で……。
そのクッションは座布団代わりにして使うこともあったため、気づかぬうちに経血がついてしまったのだと思います。
そうしているうちに彼が家の近くに着いたようで、スマホの着信音が鳴りました。結局シミを落とすことはできず、シミに気づかれたらどうしようと不安な気持ちのまま、彼を部屋に迎え入れました。
とっさに思いついた言い訳とは
彼氏に飲み物を渡し「ここに座ったら?」と促すようにクッションを差し出そうとした私は、先ほどシミを発見したクッションを渡してしまったことにハッと気がつきました。
そして、焦りからとっさにある言い訳をしたのです。
「絵の具こぼしちゃって!」
聞かれてもいないのに、自分から無理な言い訳をしてしまい、「いや誰も何も聞いていない!」と心の中で自分にツッコミを入れてしまいました。
彼は一瞬ポカンとしていましたが、特に気にする様子もなく、そのままそのクッションを受け取ってくつろぎ始めたのでひと安心。タイミングを見計らってクッションを回収しました。
その後もシミについて突っ込まれることはなかったので、彼は最後まで気づいていなかったのだと思います。
ちなみに、このときの部屋に絵の具は1つも置いていなかったため、あまりにも無理のある言い訳だったな〜と今でも思っています……。
またもやシミが!
それからしばらく経ったある日、前回シミがついたクッションとは別のクッションに、また経血のシミが付着しているのを発見しました。
そして運悪く、今回も彼が遊びにきたときに気がついてしまったのです! 彼にバレる前に言い訳しないと、と思った私は「コーヒーをこぼして汚してしまったの……」と伝えました。
経血のシミだとは気づかれませんでしたが、彼にバレたらどうしようと私はずっとハラハラ。もうこんな思いはしたくないため、濃い色のクッションではなく、淡い色のクッションを置くようにして、汚れにすぐ気づけるようにしました。
そして、改めて「経血漏れをしないように気をつけよう」と思った出来事です。
この話は、今となっては友人との間で笑い話になっていますが、ちょっぴり恥ずかしい生理の体験談です。これ以降は、部屋の中でも経血漏れに気をつけるようになりました。
著者:はな/女性・主婦
イラスト:マメ美
監修:助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
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