子宮内膜病変の存在は女性にとっては非常に怖いもの。子宮内膜がどれくらい厚いと子宮体がんの可能性があるのでしょうか。
Q. 子宮内膜が厚くなり、子宮体がん検査を受けました
先日、1年半ぶりに子宮頸がん検診に行ったところ、子宮内膜が19mmあったため、子宮体がん検査を勧められて受けました。その日は排卵日の時期でした。結果はまだ出ていません。1年半前の検診では子宮内膜は17mmで、月経が終わった後に再診したら、子宮内膜が薄くなっていたため、問題はありませんでした。
子宮内膜の厚さが2mm違うだけで、子宮体がん検査を受けることになったため、少し驚いています。月経血量が多い以外には、症状はありません。年齢は43歳です。
A. その時期の厚さとしてはかなり厚いものと思います
子宮体がんの画像診断としての経膣超音波検査は、非侵襲性、簡便性、低コストという利点があるため、よく施行されています。
スクリーニング検査での子宮内膜肥厚は、性成熟期女性で16mm以上、また閉経後女性で5mm以上の厚さを認めた場合に、子宮体がん、子宮内膜増殖症、子宮内膜ポリープなどの子宮内膜病変の存在を考えます。症状としては、不正性器出血や過多月経の出現などがあります。
排卵日ごろの子宮内膜の厚みは、通常10mm前後であるため、その時期に子宮内膜が17mm、19mmあるということは、かなり厚いものと思います。(回答/天神尚子先生)
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