母の加齢臭かと思ったらまさかの原因だった!
母のにおいに違和感が!
それはまだ祖母が自宅で生活していたころのこと。祖母は若いころの病気が原因で左手が不自由な上、膝を壊しており、あまり動くことができませんでした。それでも住み慣れた自宅を離れるのは断固拒否していたため、祖父の死をきっかけに、隣の市に住んでいた母が、頻繁に祖母宅に通うことになりました。
私はそのころ母とは別に暮らしていましたが、週に何回かは実家に顔を出していました。そんな生活が始まったある日、実家にいたとき、いつもと違うにおいを感じたのです。最初は「何のにおいだろう?」と不思議に思う程度で、あまり気にもしていなかったのですが、だんだんと違和感が強まりました。
気になって、においのもとを発見しようと意識していたところ、どうやら母とすれ違ったときにより感じることがわかりました。それとなく話を振ってみても、洗濯洗剤を変えた様子もなく、何かにおいが付きそうなこともやっていなそう。私は「いよいよ母も加齢臭が始まってきたんだろうな」と考えていました。
それならそれで、加齢臭対策のボディソープをすすめるなど、少しでも対策を促すようにしなければと頭の片隅で思うようになってしばらくして、事態は意外な方向に向かいます。
ズボンがしっとりして、変なにおいも
ある日、母と一緒に祖母宅へ行った日のことです。私はこたつで祖母とみかんを食べながら話をしていました。そして、帰宅しようと車に乗り込んだところ……なんだかいろいろ変なのです。ズボンがなんとなくしっとりしているような気がするし、変なにおいもします。
「ねえ、なんかにおわない?」と母に聞いたのですが、母は首をかしげるばかり。そのうち車内では気にならなくなり、「私の気のせいかな?」と疑問に思いながら帰宅。
しかし、お風呂上がりにズボンをもう一度嗅いでみたところ、やっぱりいつもと違うにおいがします。洗えば落ちますが、祖母宅に行くとやっぱりにおいがするのです。そんなことが数回あって、私はどうしても我慢できず、日ごろのにおいのことも含めて母に話をしてみることを決意。
とはいっても、非常にデリケートな話です。どう切り出したら良いのか、何て言ったら良いのか、本当に迷いました。むしろ伝えないほうが良いのではないかと思う部分もありましたが、もし自分が逆の立場だったらやはり言ってほしい!と思い、勇気を出して伝えることに。
伝えた結果、やはり母はかなり戸惑っていました。けれど、結果としてよかったことが判明するのです。
においの正体はなんと…!
においの話をした翌日、母は祖母宅に行った際、においを意識したそうです。しかし、まったく違和感がなかったため、前日母と私が話したときに話題に出たこたつの中を見てみることに。こたつ布団をめくってみたところ……強烈なにおいが! 余りのにおいに母は目がチカチカしたと言っていました。
中にあったのは数枚の服でした。祖母に話を聞いたところ、少し前からトイレを失敗してしまうことがあり、間に合わずに服が濡れてしまったとき、こたつに隠していたのだということが判明しました。
しかも、ちょうど確認した前日の夜、新しい1枚を追加したばかりだったとか……。今まで母はこたつには入らず、こたつ布団の上に座っているだけだったので少しにおいが付いただけで済んだようですが、私はしっかり足を入れていたため、短時間であったにもかかわらずズボンに中のにおいが染みついてしまったようです。
昔ながらの綿のこたつ布団は厚く、熱と共ににおいも中に閉じ込めていた様子。こたつを取り払ってみると、その下のカーペットにまでにおいが染みついてしまっていました。カーペットも含めてこたつ布団一式と座布団もすべて新調し、失敗した服を入れる用のバケツを用意。その結果、母から不思議なにおいがすることはなくなりました。
まとめ
今回、このようなことが起きてみて、改めて自分のにおいというのは自分では気付きにくいのだなと思い知りました。悪臭は周囲の人を不快にさせてしまうけれど、悪臭を指摘してくれる人はなかなかいません。今回思い切って母に伝えたことで悪臭の原因が判明し、対処できたわけですが、母は「あんなにおいで外を出歩いていたかと思うと恥ずかしい」としきりに言っていました。
それでも「(当時)今は秋でこたつに直接入っていなかったからあの程度で済んだ。これから冬になってあのままこたつに入っていたかと思うと恐ろしい。早く言ってくれて本当によかった」と言ってくれたので、救われました。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
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