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40歳で悪化した乗り物酔いは自律神経の乱れが原因!? 乗り物酔いが軽減した簡単な対策とは【体験談】

子どものころはよく乗り物酔いをしていた私も20歳前後あたりから、薬を飲まなくても乗り物酔いに悩まされることがなくなりました。しかし、40歳になると近所のスーパーですら人の車に乗れないほどの車酔いが復活。耳鼻科を受診して対策法を試すまでの体験談です。

この記事の監修者
監修者プロファイル

医師駒形依子 先生
産婦人科 | こまがた医院院長

東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力~女医が教える「人には聞けない不調」の治し方(KADOKAWA)』。
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治ったと思った乗り物酔いが復活

私は子どものころから乗り物酔いがひどく、車に乗る前には酔い止めの薬を飲んだり、気が紛れるように歌を歌ったりしていました。しかし、体調によっては車酔いを起こしてしまい、そのたびに頭痛と嘔吐に悩まされていました。乗り物に乗るたびに酔っていた私ですが、20歳あたりからうそのように乗り物酔いしなくなり、薬がなくても人の運転する車に乗ることができるようになったのです。

 

しかし、30歳を過ぎて海外旅行へ行ったときのこと。疲れも相まってか、ツアーバスの中でひどい乗り物酔いに。両手がこわばり呼吸が苦しくなるほどつらい体験をしました。帰国後、手のこわばりや呼吸のことを医師に話したら「不安からくる過呼吸かも」とのこと。慣れない海外で乗り物酔いをするという不安感で、過呼吸を起こしてしまったようなのです。

 

それ以来、近距離であっても乗り物酔いを起こすようになってしまい、年を重ねるごとに乗り物酔いを起こすまでの時間が短くなっていきました。自分で運転すれば酔わないのですが、毎回遠距離も自分で運転となると疲れによる事故も心配です。40歳を過ぎてから、思い切って耳鼻科を受診しました。

 

耳鼻科を受診し体質改善することに

耳鼻科で症状を話すと、40歳を過ぎるころから乗り物酔いがひどくなる人が増えるとのこと。中には病気が隠れていることもあるから、検査しましょうと話してくれました。検査といっても簡単なもので、目の動きと耳の中を診るものでした。診察の結果は問題ないので、年齢による自律神経の乱れによるものでしょうとのこと。

 

また乗り物酔いには体質が影響していることもあるようです。

 

・ アレルギー体質の人

・ 低血圧の人

・ おなかの調子が悪い人

 

このような人は乗り物酔いをしやすい体質であることも教えてくれました。残念なことに私はすべてが当てはまっていたのです。医師は「まずできる対策をやって、効果が出なかったら体質改善を試みましょう」と話してくれました。

 

体質改善以外の対策は、目の筋肉を鍛えて、揺れに慣れることが大切とのこと。その方法とは「目の筋肉を動かして鍛える」「でんぐり返しをする」という体を鍛える対策方法と、「リラックスする」「薬を飲む」という乗り物に乗る前の対策方法でした。

 

乗り物に乗る前の対策は既におこなっているので、目の筋肉を鍛えることとでんぐり返しを日課に取り入れることにしました。

 

 

毎日の対策で改善中

目の筋肉を鍛える具体的な方法は、顔を前に向けた状態で目を上下左右、斜めに動かすことです。上下左右、斜め方向にそれぞれ20往復、毎日お風呂の中でおこなっています。でんぐり返しは体調によって回数を変えながら毎日おこなっています。リビングに子どもがお昼寝に使っていた布団を敷いて、連続ででんぐり返しをするのです。

 

やり始めは5回でもフラフラでしたが、徐々に回数が増えて今では8回くらいは連続でできるようになりました。フラフラが続くと大変なので、夕飯を食べて1時間くらいしてからか、昼間の空腹時におこないます。

 

1年くらい毎日続けたら薬を飲まなくても30分くらいのドライブであれば、乗っていられるほどになりました。揺れに対して感覚が慣れたためなのか、でんぐり返しで鍛えられているから大丈夫という安心感からなのか、はっきりわかりませんが大きな進歩です。

 

まとめ

私の乗り物酔いはまだ完璧になくなったわけではありません。「酔うかも」という不安感が大きいと、どんなに対策をしていても酔ってしまうことも。そのために車に乗る前には時間に余裕を持って、ゆっくり過ごしリラックスするようにしています。出かけた先での楽しいことを思い浮かべるのも、気分が良くなるので実践しています。

 

もちろん乗り物酔いがさらにひどくなった場合には、再度受診する必要が出てくるかと思います。しかし、それまでは毎日のでんぐり返しと乗り物に乗る前の気持ちの持ち方で、人の運転でも快適に過ごせるようにしていきたいと思っています。

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

 

イラスト/おんたま

 

 

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著者:菅 恵利

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