その後も何度も言い合いに発展する度に揉めたものの、結局加奈子が折れて離婚は撤回することに。加奈子の口から直接「離婚は諦める」という言葉を聞くと、夫はホッとしたのか、以前宣言していた「主夫になる」ということを撤回してきたのです。
「家事は俺も手伝うから」と自分の言いたいことだけ伝えると、夫はどこかに行ってしまって……?
「反省してる」「俺も手伝うから」夫は全部口先ばかりで…
「またつらくなったら言ってくれ~。
しっかり聞くから」
「夫婦にとって一番大事なことは、
お互いの価値観を摺り合わせられるかだからな」
「俺はちゃんと加奈子に向き合うよ~」
自分の言いたいことだけ伝えると、
さっさとその場を立ち去る夫。
加奈子は何も言わずに立ち尽くしていたのでした。
その後、夫が家事や掃除を手伝うことはなく、
日々が過ぎていったのでした。
◇ ◇ ◇
夫が加奈子のほうを向かずに一方的に自分の主張だけを言っていましたが、これってただの自己満足なのでは?と思ってしまいました。「ちゃんと向き合うよ」と言っていましたが、これでは全然向き合えていませんよね。加奈子は終始無言を貫いていましたが、「この人にはもう反論しても無駄だ」などと、心の中で思っていたのかもしれませんね……。