中3になっても生理がこない!
私は、中学3年生になってもまだ初潮がきていませんでした。生理のことは小学校高学年の保健体育の授業で学んでいて、初潮が遅いことを気にしてはいましたが、小柄な体型だったので「成長が遅いのかな?」と、そこまで深く考えておらず……。
それより気になっていたのは、時々襲ってくる原因不明のおなかの痛みと、それに伴って下着に付着する謎のシミ。腹痛に関しては下痢や便秘とも違う、これまで経験したことのない痛みです。そこまでつらくはないのですが、この原因不明の腹痛は忘れたころにまたやってきます。しかも、腹痛が起きたときには、ショーツに茶色や黒っぽいシミがわずかながら付くのです。
ちなみに、わが家では自分の下着を浴室で軽く洗ってから洗濯機に入れるのがルールなので、私はずっと家族に知られることなく、汚れた下着を処理していました。
腹痛とショーツのシミの原因は?
原因不明の腹痛と、そのたびにショーツに付着するシミ。数カ月ほどこの現象が続いたあとに「何かの病気かもしれない」とさすがに怖くなってきた私は、自分ひとりでは不安を抱えきれなくなり、第三者に相談することにしました。そこで相談相手に選んだのが、仲の良い3つ年下の妹です。
トイレについてきてもらい、実際にショーツを見せながら「最近パンツに変なものがつくから見てくれない? これっておかしい? 病気かな?」と聞いたのです。すると妹は「ちょっと待ってて」と言って、母のところへ。
妹がどのように告げたのかはわかりませんが、母のところから戻ってきた妹は「大丈夫。病気じゃないよ。今夜はお赤飯を炊くからね、ってお母さんが言ってたよ」と教えてくれました。そして夕食の前に母から「あの黒っぽいものは生理の血だよ」と教わり、私はすでに自分に生理がきていたことをようやく理解したのです。改めて振り返ると、腹痛も少量の出血も、月に1度くらいの頻度で起こっていたかもしれません。
お赤飯が炊かれたことで家族に初潮がバレてしまい、うれしいような恥ずかしいような気持ちになりましたが、みんながお祝いしてくれたことで、ずっと抱えていた恐怖心や不安は解消されました。
学校で学んでいたはずなのに、あれが初潮だとわからなかったのは、経血の色にあります。「生理は真っ赤な血が出る」ものだと思い込んでいた私には、実際に目にした経血はちっとも赤くなく、量がほんの少しだけだったので、生理と結びつけられなかったのです。
生理痛も初めての感覚だったため、これが生理痛とは考えもしませんでした。誰にも相談できなかった数カ月は、もしかしたら病気かも?と不安になるときもあってつらかったです。勇気を出して妹に相談してよかったと思います。
監修/助産師 松田玲子
文/清野 まなぶさん
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