小学5年生のときに
私は、小学5年生のころに保健の授業で生理について教わりました。
実際に生理が始まった女の子がいて、友人たちと話をする中で「生理」はホットな話題でした。私の中でも「生理が始まってるほうがかっこいい・大人」というイメージがあったのを覚えています。
そんなある日、女子だけの場で「実は私、生理が始まったんだ」と教えてくれた子がいました。その子は「わー! 始まったんだ!」「どう? 痛かった?」とたくさん質問をされていて、話題の中心になっていました。
すると、その子は「みんなは生理まだ始まってないの?」と発言したのです。悪気があったわけではないと思うのですが、「まだ生理が始まっていない=成長が遅れている」と言われているように感じてしまい、私はつらい気持ちに……。
「生理まだきてないんだ……」とみんなの前で言わなければいけないのも嫌でした。
私が友人にしてしまったNG行動
そんな私も、中学生1年生の冬になると、ついに初潮を迎えました。
恥ずかしさとうれしさでウキウキした気持ちになった私は、学校からの帰り道で友人に「私、生理始まったんだ!」と報告。友人は「えー! おめでとう!」「体調大丈夫?」と、私がほしかったリアクションをしてくれました。
そこまではよかったのですが、うれしさでいっぱいだった私は、調子に乗って「そういえば、Aちゃんは生理まだきてないの?」と言ってしまって……。
このとき私は、Aちゃんが初潮を迎えていないことを知っていました。けれど、あえて知らないふりをして余計なひと言を言ってしまったのです。
微妙な表情で「あ、うん……」と答えたAちゃん。このときの私は、生理がきたという優越感だけが先走ってしまい、Aちゃんの気持ちを踏みにじってしまいました。
過去の言動を反省
大人になった今であれば、あれが明らかなマウンティング発言だったとわかります。
当時の出来事がよくないことだったとわかってからは、人の体に関わることで相手をマウンティングするのはやめようと心に留めています。もし余計なひと言を言いそうになったときには、当時の自分を思い出して、言葉に出す前に一旦考えられるようになりました。
過去の経験を反省しつつ、その後の自分の言動に生かせるようになってよかったと思います。
自分が言われて嫌だった「生理まだきてないの?」という発言を、そのまま友人に浴びせてしまった私。過去の言動を反省し、今は生理だけでなく、人の体に関わることでマウンティングのような発言になってしまわないように気をつけています。
著者/ココロナナコ
イラスト/まっふ
監修/助産師 松田玲子
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