「あ、いたの？気付かなかったわw」義母から空気の扱い…。望み通り消えてあげた私⇒義母のなれの果ては…

真美（まみ）は、夫の海翔（かいと）とひとり娘の未央（みお）との3人暮らし。1年前に理解者であった義父が他界してからというもの、義母との仲が悪化しており……。

何かにつけて息子に連絡をよこし、実家に呼ぶ義母。そのたびに、嫌われている真美まで行かなくてはならなくて……。義母の態度から歓迎されていないことは明白なのに、行きたくないという真美の気持ちを海翔は理解してくれません。それどころか、義母が真美を無視するのを面白がっている様子。

結婚以前から真美は義母に良く思われておらず、しかし義父がなんとか仲を取り持ってくれたことから、2人は結婚に至っていました。家族をつなぐかわいい孫も生まれ、嫁姑の仲も落ち着いたように見えましたが、義父の他界によって再燃。嫁いじめに歯止めが効かなくなっている状況です。この先どこまで義母の嫌がらせがエスカレートするのか、真美は不安でした。海翔に相談すると、次に何かあれば俺が助けると約束してくれたので、追い詰められた気持ちがすこし薄らいだのですが……。

安心したのもつかの間、それからも義母の態度は相変わらずで。真美だけ食事が出てこない、「あ、いたの？ 気付かなかったわ」などと言ったり、話しかけても気づかないふりをしたり無視をしたりするのはいつものこと。しかし懸念すべきことは、夫、海翔の態度でした。本人は悪ノリをしただけだと言っていましたが、義母と一緒になって真美を空気扱いするようになってしまったのです。

数々の仕打ちから我慢する力が鍛えられたさすがの真美も、とうとう決意をするときがやってきました。

「私、離婚することにします」

そんな扱いをするならば……と、離婚届を置いて空気のように消えた真美。もちろん、娘の未央を一緒に連れて出ました。後日実家に身を寄せていた真美たちのもとに、海翔が迎えに来たのですが……。

「お前の両親に無視されたんだけど」
「見えてないんだろうねw 」
「は……？ 」

実家に戻った真美は、両親に洗いざらい話していました。義母と海翔にされた数々のひどい仕打ちを……。それを聞いて怒り心頭の真美の両親は、彼らと同じことをして対抗したのです。未央まで海翔を空気のように扱ったことには、真美も驚きましたが……。子どもは、大人をよく見ているものです。未央は、大好きなママがパパやおばあちゃんからひどいことをされているのを、ちゃんとわかっていたのです。

海翔はここまでされてようやく真美の気持ちを理解し、謝罪。けれども、真美が離婚の意思を撤回することはありませんでした。

義母は躍起になって孫を取り返そうとし、警察への通報や裁判もいとわない姿勢で挑んできました。自分の方が孫をよく育てられると息巻く義母ですが、真美は実の親であり、養育の実績も。もし義母が未央を育てることになったら……。娘が海翔のように育つと思うと、真美は身の毛がよだつ思いがしました。

「それよりも……、お義母さん、ご自分の心配をされた方が…… 」 

今回の離婚には、義母に大きな責任があります。そのため、真美は義母にも慰謝料を請求するつもりでいるのです。彼女のしてきた不当行為を日記に書き留めたり、録音をしたりして、十分な証拠も残しています。もちろん、今後一切未央には会わせないつもりです。孫との面会を盾に取られ、義母は平謝りしてきましたが、ときすでに遅し。

「もう私と未央にとって、お義母さんは存在しない透明人間なんです」

「たとえ目の前に現れたって、見えませんよ」

その後、真美と海翔の離婚は成立。義母からは慰謝料、海翔からはプラス養育費まで支払ってもらえることになりました。しかし孫に会えない現実が受け入れられない義母は、真美の実家に乗り込んできて警察沙汰に。空気のような存在ではなく、本当に真美たち親子の前に出てこられない存在になってしまったということです。

義母はこんなことになるとは思っていなかったのでしょうね。身から出た錆とは、まさにこのことですね。

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