最初の尿漏れはくしゃみから始まった
末っ子を産んだのは私が42歳のとき。その数年後から悩まされている症状があります。お恥ずかしいのですが……「尿漏れ」です。最初は、くしゃみをするときにいきんだ瞬間、尿漏れがありました。
量としては多くはないのですが、若いママ友たちと公園で子どもたちの遊ぶ様子を見ているときだったので、理由をつけて急いで帰宅し、下着を取り換えました。出産後に尿漏れになる人が多いともうわさで聞いていたので、あまり深くは考えず、そのうち治るだろうと思っていました。
しかし尿漏れは治まる気配がなく、その後何度もくしゃみのときにちょろっと、そして大声で笑ったときもちょろっと漏れるのです。セーフとアウトもそのとき次第。しばらくはおりものシートをつけて「ないよりはまし」としていました。
漏れの不安から運動ができなくなった
このまま尿漏れ対策をしないでいると大変なことになると思ったのは、ダイエットを兼ねて子どもと近所をランニングしようというときでした。ランニングしていると軽く尿漏れしてしまうのです。
またあるとき、家の前で子どもと縄跳びをすることになりました。「何回跳べるか競争しよう!」と子どもと一緒に跳び始めた瞬間にも尿漏れしてしまったのです。「着地した瞬間に漏れてしまうのなら、もう運動なんて何もできなくなるじゃない!」。そのとき自分のなかの「若さ」が失われてしまったような衝撃を感じました。
恥ずかしくて友だちにも相談できないし、どうしよう……。なぜ尿漏れするのか知りたくて、ネットで尿漏れの原因を調べてみると、骨盤底筋の筋力低下と書いてありました。検索結果の中にトレーニング方法も見つけられたので定期的におこなってみましたが、それでも私の場合は尿漏れがなくなるわけではないなと感じました。
尿漏れパッドのおかげで不安が解消
尿漏れするたびに家に帰って下着を取り換えることはできないと判断した私は、ナプキンのような尿漏れパッドを購入して、いざというときの尿漏れに対応することにしました。まさか自分が自分のために尿漏れパッドを買う日が来るとは思っていなかったので、最初は買うことが恥ずかしかったです。
しかし、今売られている尿漏れパッドは生理用品ともあまり違いがないようなパッケージで、とてもよく水分を吸収してくれます! たちまち私の頼れる相棒になってくれました。
尿漏れパッドは15cc用、30cc用、50cc用……などと受け止められる水分の量が違っています。自分ではどのくらいの量を漏らしたか「何cc」という単位でわかるはずもなかったので50cc用のパッドからつけ始め、もう少し薄くても大丈夫だと思ったので30cc用にし、最近は15cc用をお守り代わりに毎日使っています。
まとめ
尿漏れパッドを使い始めてから、「多少漏れることがあってもパッドが受け止めてくれるから大丈夫」とゆったり構えながら日々を送ることができるように。突然出るくしゃみにも、もう不安は感じません。また生理が始まっても、尿漏れパッドを毎日着けていれば下着が汚れることもなくなり、良いことずくめです。
ただ、いくら尿漏れパッドを着けていても、尿漏れの心配があると、なかなかスポーツには前向きになれません。このまま体を動かさなくなるとより一層老いてしまうような気もするし、パッドを着けながらスポーツは定期的にしたほうが良いのだろうな……。そんなふうに感じながら、日常を送っている今日このごろです。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
【駒形先生からのアドバイス】
更年期は、主に膀胱の弾力性の低下、女性ホルモンのエストロゲンが減少することによる骨盤底筋の脆弱化、体重の増加といった3つのことから尿漏れしやすくなります。
エストロゲンの減少は止められませんが腟を鍛えることで尿漏れを緩和することができます。
骨盤底筋運動の一種である「腟トレ」をぜひおこなってほしいと思います。
毎日続けてみましょう。
まずは、フェイスタオルを1枚用意します。
①フェイスタオルを縦半分に折って横の端からくるくると巻きます。
②服の上から①の巻いたタオルを会陰(股)に当てて、椅子に座ります。
③タオルが当たる部分を意識しながら、タオルを挟むように意識して、会陰にクッと力を入れます。
イラスト/サトウユカ
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