おなかの中は快適!?出産予定日を過ぎたらどうなる?【誘発分娩編③】

この記事では、助産師 REIKOが誘発分娩の実際について解説しています。今回は、陣痛促進剤開始からの流れについてです。

この記事の監修者

助産師REIKO

医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。

輸液ポンプ

 

こんにちは!助産師のREIKOです。なるべく自然な形でお産をしたいと思っているママもいらっしゃると思います。そんな中、予定日を過ぎても赤ちゃんが生まれない……。産院で、誘発分娩をすすめられたものの、陣痛促進剤ってなんだかこわい、と感じることもあるのではないでしょうか。そこで今回は、陣痛促進剤について、私が働いていた病院を例にお話ししたいと思います。

 

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陣痛促進剤って何?

誘発分娩の際に使われる陣痛促進剤は、子宮の収縮を促す働きをするお薬です。子宮収縮を促すお薬には、オキシトシン、プロスタグランジンがあります。

 

オキシトシンは点滴、プロスタグランジンは、点滴または内服で使われます。内服で使用されるプロスタグランジンは、子宮の入り口である子宮頸管をやわらかくし、お産可能な状態になるように促す、頸管熟化作用が期待できますが、お薬の量を調節するのが難しいという特徴があります。

 

そのため、私が働いていた病院では、内服による誘発分娩はおこなわれていませんでした。

 

点滴の場合も慎重に

陣痛促進剤を使用する際は、必ず同意書が必要になります。そして、以前お話したように、おなかの張りや子宮口の熟化の状況によって陣痛促進剤を使用するかどうか、判断されます。

 

陣痛促進剤を点滴する場合、いきなりということはありません。まず、5%ブドウ糖液を点滴して血管確保します。普通の点滴とは違い、点滴の量を正確に調節できるよう、輸液ポンプを使って点滴をしていきます。

 

その後、スタッフ2名で、使用する陣痛促進剤の薬剤名・量など、医師の指示を確認しながら、5%ブドウ糖液の中に混ぜていきます。加えて、陣痛促進剤を使用しているということが目で見てわかるように、少量のビタミン剤も混ぜていました。そして、1時間に6mlの薬剤が注入されるように、輸液ポンプをセットして、誘発分娩が始まります。

 

おなかの張りに注意して……

陣痛促進剤の投与が始まると同時に胎児心拍モニタリングも開始されます。そして、おなかの張りの状況をみながら、定期的に促進剤の量を少しずつ増やしていきます。促進剤の量を増やす場合、タイマーをセットし適切な間隔で増やしていき、量を調節するために輸液ポンプを操作するときは、スタッフのダブルチェックでおこなっていました。

 

また、ママの血圧や脈拍なども定期的にチェックしていき、必要な場合は、内診もおこなっていました。もちろん、おなかの中の赤ちゃんのチェックも忘れずにおこないます。

 

ごはんやトイレはどうするの?

ママやおなかの中の赤ちゃんにリスクがあり、いつでも帝王切開できるように準備した状態で、誘発分娩をおこなうときは、飲んだり食べたりすることはできませんが、そうでない場合は、基本的に飲食はOKでした。

 

昼食やトイレに行くときは、胎児心拍モニタリングの器械を外し、器械を外している間は、促進剤の量を調節することはありません。モニターを外した状態で、陣痛促進剤の量を増やした場合、急激におなかの張りが強くなる可能性も0ではありませんし、それによっておなかの中の赤ちゃんが苦しくなってしまうこともあるからです。

 

いつごろお産になるの?

陣痛促進剤を使用すれば、すぐにお産になるというわけではありません。陣痛促進剤の量を定期的に少しずつ増やしていくので、時間がかかります。また、おなかは張っているけれど、子宮口が全然開かないということもよくあります。

 

朝から点滴を始めて、お昼前にお産になる場合もありますし、結局お産には至らず、翌日仕切り直しということもありますし、お薬を替えておこなうということもあります。もちろん、状況によっては、帝王切開になることも。

 

 

なかなか思い通りにはならないお産ですが、おなかの中の赤ちゃんが外の世界に出る決心がついたとき、生まれてくるのではないかと私は思っています。ちょっとこわく感じる陣痛促進剤も、正しい時期に正しい方法で使えば、ママと赤ちゃんの安全は確保できるとも思います。

 

 

◆関連動画 出産ドキュメンタリー

 

 

 

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