授乳中、赤ちゃんのアレルギーが心配で、卵を食べたり牛乳を飲むことを制限している人もいるかもしれません。アレルギーを予防するために、授乳中は卵や牛乳を控えた方がいいのか。今回は、アレルギーとの関係についてお伝えします。
卵も牛乳もOK!自分の判断で制限しない
卵や牛乳は、良質なたんぱく質でつくられています。授乳中でも、毎日のように多量の卵や牛乳ばかりを食べ続けることがなければ問題ありません。
むしろ赤ちゃんのアレルギーが心配だからといって、特定の食品を自分の判断で制限することはやめましょう。
湿疹?アレルギー?迷ったときは病院へ
授乳中に赤ちゃんの皮膚の状態が変わったときは、湿疹の可能性もあります。すぐにアレルギーだと自己判断しないこと。
母乳は、ママが食べたものでつくられているため、ママがある特定の食品ばかり食べ続けると、まれに赤ちゃんの皮膚の状態が変わることもあります。
気になる症状が出たときは、ママがこれまでに食べた食事記録とあわせて、早めに医師に相談しましょう。
アレルゲンを除去した育児用ミルクも!
ミルク、卵、大豆のようなたんぱく質にアレルギーのある赤ちゃんの場合、アレルゲンを除去した特殊な育児用ミルクもあります。市販されているものですが、医師からの指示があってから、初めて飲ませるものです。
こうした特殊な育児用ミルクを使う前に、必ず病院に行って検査を受け、医師と相談してから進めましょうね。
授乳期は、慣れない育児でどうしても疲労がたまりがちです。だからこそ、卵や牛乳のような良質なたんぱく質は、母乳の質と量のためにも大切です。おかずで食べることが難しいときは、間食に取り入れてみましょう。
著者:管理栄養士 富田チヤコ
管理栄養士で一男一女の母。大学卒業後、専業主婦時代に離乳食作りから食の重要性に気付き、管理栄養士・フードコーディネーター・消費生活コンサルタントの資格を取得。書籍や女性誌の栄養監修など、主に健康と食のジャンルを中心にフードライターとして活動中。