ある日、突然耳にセミが住み着いた
ある日、朝起きると耳鳴りが起きていることに気付きました。耳鳴りは時々ありましたが、数分程度で治まることがほとんどだったので、そのときも特に気にせず過ごしていました。耳鳴りの音には種類があるといわれていますが、私の場合は高音でキーンという音と、ジーというかシーというか、セミが鳴いているような音がずーっと続いています。
耳鳴りで周りの音が聞きづらいことはありましたが、我慢ができない範囲ではなかったし、気にしなければ問題はない程度でしたので、時間がたてば治まるものだと思って日常生活を送っていました。
しかし、いつもであれば1週間もすれば落ち着く耳鳴りが数カ月たっても消えることがなく、おかしいなと気が付いたのは1年ほど過ぎてからでした。気持ちが悪いし、このままずっと耳鳴りが続いてしまうのは嫌だと思ったので、耳鼻咽喉科に相談に行きました。
いろいろ検査をした結果、若干聴力が落ちて、特に高音域が落ちているけれど、異常なし。経過観察をして、不快を感じるようであれば、また検査をしましょうということでした。耳鳴りに関する治療などについては一切話がありませんでした。
耳鳴りの治療がしたい!
耳鼻咽喉科では治療はないと言われてしまいましたが、どうにかして耳鳴りを抑えたいと思った私はいろいろと調べた結果、はり治療が効果があるという情報を聞き、はり治療をすることにしました。
はり治療をおこなっているときは効果があり、耳鳴りが小さくなった感じがしましたが、持続的な効果を感じることができず、結局治療を変えることに。おきゅう、漢方、さまざまな治療を試してみましたが、いまいち効果が得られずに、一旦治療をやめてしまいました。
耳鳴りは精神的な部分で発生することが多く、ストレスなどが原因ともいわれているそうです。そういわれると耳鳴りが起き始めたころは、ストレスを感じることも多かったので、ストレスが原因なのかもしれないと思うようになりました。しかし、簡単にストレスを軽減することができないので、できれば耳鳴りの原因を見つけて治療をしたいと強く思うように。まずは諦めていた漢方治療を再び始めることにしました。
はり治療をしているときに、漢方は他の治療と並行して続けることができると聞き、耳鳴りの原因がわかって治療を始めることができても支障がないと思ったからです。しかし、特に改善の様子も原因の元になる病気もわかることなく、7年間も漢方治療をおこないました。
原因らしきものがやっと見つかる
耳鳴りが発症して7年ほど経過して、2022年に初めて「メニエール病の疑い」と診断されました。この年発症した「三叉神経痛(俗称:顔面神経痛)」の際にさまざまな検査をおこない、長年原因不明とされてきた耳鳴りに病名ができ、やっと治療ができると喜びました。
メニエール病とはめまいや吐き気、耳鳴りがある病気です。めまいや吐き気などの自覚症状はありませんでしたが、実際には軽いめまいを起こしていることが検査によりわかりました。自分では気が付いておらず、今までは耳鳴りの症状だけを訴えていました。そのため、最初に症状を訴えたときに検査をして以来、特にメニエール病の検査は受けておりませんでした。
初回検査の際には診断されなかったため、症状が悪化してきたことによりメニエール病の症状が目立つようになったようです。女性の40代以降の方にメニエール病の疑いやメニエール病を発症するケースが多いとのこと。私も年齢と共に発症した可能性が強いと医師に言われました。
しかし私の場合は疑いであり、実際にメニエール病であると診断されたわけではありません。ですが、メニエール病の諸症状(めまい・吐き気・耳鳴り)を抑える薬を処方してもらい、治療を開始しました。すぐに治るものではありませんし、実際に治療が自分に合うものかもわかりませんが、改善に向けてこれからも通院は続きます。
まとめ
突然起きた耳鳴りの原因として、7年の時間を経てメニエール病の疑いが強いということがわかり、治療を開始することができました。メニエール病の疑いであって、もしかしたらメニエール病ではない可能性もありますが、耳鳴り自体が治まることを期待して治療していくつもりです。
メニエール病はストレスによって悪化するといわれており、睡眠不足・過労・神経系の疾患や几帳面な性格などが影響するともいわれています。耳鳴りは不快な存在であり、日常生活に支障を来すのです。耳を大事にしていくことも耳鳴りが起きないための方法でもあるので、耳に良いことをしながら漢方と、メニエール病の治療を続けていきたいと思います。
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※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
イラスト/おんたま
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