「まぁハレンチ！」25年前に参加した今では考えられない婚活パーティーの内容とは？

 

今から25年前、現代ではちょっと考えられない婚活パーティーに私は参加しました。

 

それは「宿泊婚活パーティー」。

 

冷静に考えると、とってもリスキーですよね。若い男女が入り乱れての宿泊パーティーだなんて。それでも、お目付け役は一応いましたし、宿泊先の部屋は男女別々のフロア。なにより主宰が地元のお堅い企業だったので、モテない女子の私はさほど危機感も持たず、友人に誘われるまま参加したのです。

 

パーティーの参加者は男女合わせて20名くらいだったでしょうか。夜が更けるほどに会場は盛り上がり、あたりにはアルコールの缶がゴロゴロと転がっていきます。

 

そのうち数人のグループに分かれ始め、その場がなんとなくしっとりしたムードになりだして……。

 

すると、1人の女の子が「なんだか暑くなってきちゃった……」と、隣の男性にしなだれかかったのです！ 男性のほうも心得ているのか、彼女をエスコートして、2人はどこかへ消えていきました。

 

これがきっかけで、「ヤツに続け！」とばかりに、周囲はますます濃厚な雰囲気に。

 

「こりゃ乱交パーティーにでもなるんじゃない！？」と焦った私は、「そんなハレンチなシーン見たくもないし、自分が巻き込まれるのはまっぴらごめん！！」とばかりに、そそくさと自分の部屋へ退散。戻って早々、布団をかぶってとっとと就寝しました。

 

ちなみに同室の友人は一晩不在。「ある男性としゃべり明かしていた。それだけ」と言っていましたが、実際のところはどうなのか……。

 

本当に、今思い返しても信じられないくらいルーズな婚活パーティーでした。男女が一緒に飲んでお泊まりするようなパーティーで次につながる出会いがあるとは思えないし、友人も「一晩中語り明かした」と言っていた男性とはその後、交際に発展しなかったようです。

 

これ以降、婚活に対して慎重になった私は友人を介すという無難な手段で現在の夫と出会い、結婚しました！

 

文／春山かすみさん