2回目の健診に出かけたあゆみまるさん。エコーにうつっていたのは空っぽの胎嚢のみでした。最後まで赤ちゃんの成長を信じていたものの、それは叶わず……。赤ちゃんの姿や心拍が確認できることはなく、流産と診断されました。
仕事をしても気が紛れることはない
流産の診断ののち、普段通り仕事に戻ったあゆみまるさんでしたが、職場でもふとした瞬間に思い出し、悲しくなります。
そんなあゆみまるさんを見て、上司はしばらく仕事を休むよう言いました。
職場にはたくさんの赤ちゃんが来店します。接客するのはつらく、上司の申し出は大変ありがたいものでした。
そしてついにおなかの中から完全に赤ちゃんがいなくなり、心が落ち着き始めると共に、職場復帰をすることになったのでした。
流産の診断を受けると、それを機に“妊婦さん”という扱いを受けなくなり、これまで通り仕事を任されることも少なくありません。しかし子どもを失くした悲しみは消えてはいません。あゆみまるさんの職場のように理解ある対応をしてくれると、落ち着いて仕事に復帰できるかもしれませんね。
監修/助産師 松田玲子