同居生活が始まってからも嫁姑トラブルはなく、隣人・文子さんとも良好な関係を築いていた雅美さん。
夫を亡くした喪失感からか認知症の症状が出てきた文子さん。その症状は日々進行している様子でした。文子さんの家の中はゴミが山のように溢れかえり、異臭が充満。その異臭は家に留まらず外にまで漏れていました。
状況を義母に話すと、既に知っていて黙認していたことが判明。
隣家を片付ける提案に対し、義母は歯切れの悪い返事でしたが、義母と協力して隣家を片付けることにした雅美さん。しかし……。
「やめて!!触らないで!!」
雅美さんと義母は、文子さんを外に誘い出しごはんを一緒に食べることに。文子さんは2人を認識していないものの、義母には心を開いている様子でした。
「おいしい」と言って全部食べ終えた直後、「おなかが空いたわ。ごはんにしましょう」と空腹を訴え、止める2人の声は届かず、なんと土を食べようとしたのです。
雅美さんが必死に止め、我に返った文子さんは地面にへたり込んでしまったのでした。
文子さんのことは義母に任せて片付けをしようと、隣家に戻った雅美さん。すると、気が動転した文子さんが大声を出しながら帰宅。
「やめて!触らないで!」 「私の宝物…捨てないで…」と泣き崩れてしまいました。
ゴミにしか見えないものが、文子さんにとっては大切な宝物。そう思うと捨てることができず、雅美さんと義母は退散しました。
ゴミを「宝物」という文子さん。こう言われてしまうと手のつけようがありません。
まずは本人の気持ちをしっかり聞いて、急ぎ過ぎず理解して促すことから始めないといけませんね。
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作画:沢村さち子