帝王切開、悪くないかも…?
帝王切開での出産は、あらかじめ手術日を決めて入院する必要があったので、急な陣痛や破水に怯える心配がなく、私はマタニティライフを十分に満喫。
また手術日に合わせて、夫や母も事前に仕事の休みを申請してくれました。手術日を決められる=誕生日を決められるので、私だけでなく、家族も出産までの準備や心構えを落ち着いておこなうことができました。
さらに帝王切開は、医療保険の対象となります。自ら民間の医療保険に加入した新社会人のときの自分に感謝しました。
また、高額療養費制度も利用。併せて出産育児一時金の支給もあることから、トータルで大幅な黒字になることが判明しました。
術後は想像を超える痛みに悶絶
おなかを切ることに恐怖心はありました。とはいえ麻酔があるため、「いつまで続くかわからない陣痛を経験しなくていいのであれば、帝王切開のほうがラクなんじゃないかな」と思ってしまった私。しかし、その考えは術後に一瞬にして打ち砕かれました。
確かに、赤ちゃんを取り出すまでは比較的時間もかからず、夫も立ち会い出産をしてくれたので幸せな時間を過ごせたことはよかったと思っています。ところが、手術日の夜には麻酔が切れ、全身を裂くような痛みが。ベッドから体を起こすこともできませんでした。さらに発熱もしたので、私は朝まで一睡もすることができなかったのです。
翌日になっても痛みは治まりませんでしたが、看護師さんたちから歩く練習や赤ちゃんのお世話を促されました。「帝王切開=ラク」という私の考えは、いかに浅はかであったかを思い知らされた出産体験でした。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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監修/助産師 松田玲子
イラスト/ミロチ
著者:都 うめこ
5歳男児と3歳女児のアクティブ転勤族ママ。趣味は公園巡りで、現在公園レポートを20本以上と育児に関する記事を執筆中。元銀行員でFP資格保有。