次にあやしいのは…
通報している人を突き止めようと、動き始めたサチさん。
ある朝、同じアパートに住む知り合いのエイ子は、サチさんの家に警察が来ていることが気になっていたようでサチさんに声をかけます。サチさんが「息子の夜泣きで通報されている」と告げた瞬間、驚く表情を見せた、エイ子。そんなエイ子の姿にサチさんは「エイ子は通報者ではない?」と思うようになりました。
そして、その夜「引っ越したい」と夫に訴えたサチさん。しかし、夫は猛反対。
さらには「通報されたくなければ、泣かせないようにすればいい」「母親の責任」などとひどい言葉を投げかけます。
真剣に相談しても、助けを求めても、取り合ってくれない夫に憤りを隠せないサチさん。
この日も警察が訪れ、サチさんの「通報」を怪しいと感じる気持ちは大きくなっていきました。
その夜、サチさんはまたもや通報され、家に警察が訪れます。
しかし、その日はサチさんの息子さんは夜泣きをしておらず、サチさんの通報に対する「嫌がらせ」という疑惑が大きくなっていきました。
そしてサチさんは、エイ子以外に通報している可能性がある、下の階のオバサンの元へ行くことを決めました。
次に通報していると疑わしい下の階のオバサンに会いに行くことを決めた、サチさん。通報をされ続けて、疑心暗鬼になってもおかしくない状況ですが、そんなときでも、相手への思いやりは忘れず「迷惑をかけているし、お菓子を持って頭を下げよう」と冷静な判断と行動ができるサチさんにはとても尊敬しますね。自分で決めつけて結論を急いでも、相手だけでなく、自分にとっても良い結果にはなりません。大胆な行動をとるときこそ、慎重に考えて行動したいですね。
原作/つばさ