そんな中でも子どもの世話は待ったなし。慣れない育児や家事にげっそりしていた妻は、泣きじゃくる息子が投げたおもちゃが顔に当たり、思わず怒鳴ってしまいました。
「うるさいって言ってるでしょ!!」
怒鳴り声にビクッと怯え、泣き出すわが子に、我に返った彩は「ごめんね、ママ怖かったよね」とわが子を抱きしめました。
そんなとき、仕事から帰った将生。彩が「今日、本当に大変だったの……。ごはんも全然食べないし、ずっと泣いてて……」と弱音をこぼすと、将生は、「そっか……俺も疲れたよ……」と言い、息子を抱き上げました。
将生の言葉に、モヤモヤが止まらない彩。思わずお風呂に逃げ込むと……。
わらにもすがる思いで駆け込んだ先で…
湯船に浸かりながら、ひとり落ち込んでいた彩。
「まぁたお風呂に入ってるの?」
空想の天使が彩に声をかけました。「ワンオペ風呂じゃゆっくりできないの! とにかくもう疲れたの」と愚痴をこぼすと、「じゃあさ、ワンオペママの巣窟、行ってみたら?」と提案されました。
勇気を出して、親が子どもを遊ばせるために集まる施設に出向いた彩。
しかし彩は、お友だちのおもちゃを取ってしまったり、行ってはいけないところに入ろうとしたりする息子を追いかけ回し、疲労困憊。
「めちゃくちゃ疲れた……誰とも話せなかった」
ぐったりしていると、息子がおもちゃを取ってしまったお友だちのママに、声をかけられました。
「電車で来てるんですか?」と聞かれ、最寄りの駅を答えると、同じ駅を利用していることが判明。
「連絡先交換しましょ!! 悠亜っていいます!」
悠亜の無邪気な笑顔に、彩は「かわいい……」と心の中でつぶやくのでした。
気分転換に子育て施設を訪れ、どっと疲れてしまった彩。「子どもを追いかけ回していたら、あっという間に時間が過ぎていた……」というのは、幼い子どもと外出する親にとって、“あるある”なのかもしれません。
最終的に彩は、声をかけられたママと連絡先を交換することになりました。皆さんは、子育て施設でママ友ができた経験はありますか?