「子どものこと考えて!」夫の運転が怖い
普段は家事も育児も協力的な夫。大声を上げるようなことはなく、温厚なタイプです。しかし車の運転となると、イライラして運転が荒くなり、前をゆっくり走っている車がいればひとり言のように文句を言うことも。
子どもが生まれて、夫の運転で出かけた日の帰り道、あと少し走れば自宅というところで生後6カ月の子どもが泣き出してしまいました。早く家に帰りたいと思いましたが、前の車がゆっくり走るのです。子どもの泣き声と、前をのんびり走る車に徐々にイライラが募る夫は、明らかに機嫌が悪くなっていきました。
ようやく前の車が別の方向へ曲がったところで、急にスピードを出し始める夫。見通しのいい道路ではないため、私は不安に思いながらも、夫の威圧的な雰囲気にひるみ注意できませんでした。
それでも無事、帰宅した私たち。子どもを泣き止ませ、落ち着いたところで夫に「イライラする気持ちもわからなくはない。でも、あなたにとってかけがえのない存在を乗せていることを忘れないでほしい」と伝えました。すると夫はうつむき、しばらく沈黙。
その後、夫は気持ちの整理がついたようで「さっきはごめんなさい。イライラしたときに運転が荒くなることは、自覚していて……。直すから、気になったらまた教えてほしい」とこちらの気持ちを理解してくれたのです。
誰しも感情をコントロールしきれず、何かにぶつけてしまうことはあると思います。それでも大切なパートナーや家族がいる以上、お互いに気持ちの良い時間を過ごしていきたいもの。運転中はもちろん、今後はお互いに声をかけあいながら、うまく感情をコントロールしていきたいと思います。
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作画/ ひのっしー
著者:宇山のぞみ
夫と発達に遅れのある3歳の男の子と1歳の女の子の4人家族。近くに住む両親や義両親にも助けてもらいながら育児を楽しんでいる。