一緒に寝ると…
結婚前から、私たち夫婦はお互いに不満を抱えていました。それは、旅行などで一緒に寝るとなったとき、私は彼のいびきでなかなか寝付けず、彼は私の寝相の悪さで夜中に目を覚ましてしまうことです。そのため、私たちは一緒に寝ると、ゆっくり眠ることができませんでした。
そして、私たちにはそれぞれ寝るときのこだわりがあります。私は、電気をすべて消した真っ暗な部屋でベッドに寝たい派。しかし、彼は豆電球をつけて布団を敷いて寝たい派なのです。
このように、一緒に寝るとお互いに不満を抱いてしまうだけでなく、そもそも寝るときのタイプが異なる私たち。結婚して一緒に暮らすならば、夫婦別室が良いと考えることは、私にとって自然な流れでした。
新居のこだわりは?
それから、私たちは結婚をすることに。結婚の準備をしていく中で、新居を選ぶ際、私がこだわったことが「リビングが広い2LDKであること」でした。私の頭の中では、ひとり1部屋ずつを自室にして、リビングを共用スペースにしよう!と『夫婦別室構想』を広げていたのです。
幸い、彼は家にまったくこだわりがなく、私の好きな家にして良いと言ってくれました。そのため、私は『夫婦別室構想』が叶う新居を選択。部屋の間取り図を見ながら彼に「ねぇ、どっちの部屋がいい?」と聞くと、彼は「どっちって何? 寝室?」と言いました。
私はそのとき、彼に “夫婦別室構想” のことを話していなかったことに気がついたのです。
夫の反応は…
彼に“夫婦別室構想”のことを話していなかった私。もし彼が反対したら、私の考えていた構想が水の泡になると思い、過去に一緒に寝たときお互いが感じた寝苦しさや、お互い趣味に没頭できる部屋があると良いことなど、夫婦別室にするメリットを話しました。
すると、意外にも彼はあっさりと承諾。その後、私たちは結婚を機に新居へ引っ越し、別々の寝室で寝るようにしたところ、彼は夫婦別室生活に満足している様子でした。その新居から数回引っ越しをした現在 (結婚20年目) も、わが家はずっと夫婦別室を続けています。
夫婦別室にして良かったことは多々ありますが、1番のメリットは2人で家にいてもずっと顔を合わせているわけではないので、無駄なケンカがなく仲よく過ごせることです。
すべての夫婦にとって夫婦別室が良い選択だとは思っていません。おそらく私たちのような夫婦は少数派だと思います。ただ、今まで大きなケンカをすることなく、約20年間毎日穏やかに結婚生活が送れているのは、夫婦別室であるからかもしれません。そのため、私たち夫婦は今後も “夫婦別室” を続けていく予定です。
著者/吉野 詠美
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