ついに…長きに渡る闘病生活のゴールが!?
退院後は1週間に1度の頻度で、入浴時におなかの傷口をきれいに洗ってからテープの交換をおこない、できるだけ傷口を清潔に保つようにしていたわかまつさん。しかし、冬場で気温が寒く洋服を着込んでいたことから、治りかけの傷口が蒸れて徐々にかゆくなってきてしまい……1度だけ指で掻いてしまいました。すると、おへそ下の傷口から膿のようなものが! 手術から2カ月後の定期検診で、「まだ創部の糸が溶けませんねぇ……今後も様子を見てみて、傷の治りが遅いようでしたら診察にきてください」と医師に言われてしまいます。
すでに4年以上、卵巣嚢腫の闘病生活を送ってきたわかまつさんは、「これ以上治療が伸びて通院するのは嫌だ! もう傷口は絶対に掻かない!」と固く決意します。果たしてわかまつさんは、長きに渡る闘病生活に終止符を打つことができるのでしょうか?
ついに縫合時の糸が完全に溶けて傷口も塞がり、長かった治療生活がようやく終わりを迎えたわかまつさん。改めて振り返ってみると、手術を決意するまでに4年あまりの月日を費やしたわけですが、「手術を受けよう」と腹を括ってからはあっという間だったように思えます。
卵巣嚢腫は小さいうちはあまり自覚症状がないのですが、放置しておくと次第に腫瘍のサイズが大きくなってきて、腹部に膨張感を覚えたり、腹痛や腰痛が起こったり、頻尿になってしまったりするのが特徴です。卵巣の根元が回転してねじれてしまう「茎捻転」が起こるリスクもあるため、腫瘍のサイズが6cmを超えると手術が推奨されます。
わかまつさんの場合も、手術を受ける前は腹部膨張感や下腹部の痛みに悩まされていたのですが、術後はそれらの症状が一切なくなったそうです。手術を決意するきっかけとなった「安心して子どもを抱っこできない問題」も解決され、思いきり子どもたちと遊べる日々を取り戻すことができました。
本作は今回で最終回となります。著者であるわかまつまい子さんは、「本作ではネガティブな表現もありましたが手術の恐怖をみなさまに伝えたかったわけではなく、卵巣嚢腫の闘病記を通じて私の人間性や育児中の入院・手術のことを知っていただき、楽しく読んでもらえたらうれしいです」と語っています。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/助産師 松田玲子
わかまつまい子さんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪
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