離婚届を役所に提出すると、いろんな手続きの説明を受けます。
住んでいる家は義両親が住んでいて、現在は借金の差し押さえとなりひと月後に明け渡す必要があるため引っ越し先探し、子どもの苗字変更には家庭裁判所に行くなど、改めて離婚にあたってのやることの多さに愕然とするねこじまさん。同時に、夫の家族への挨拶もしなければと思うのでしたーー。
「元気に生きとりゃ、そのうち絶対にいいことある」
実家の会社の倒産後、疎遠になっていた義家族への挨拶に行くねこじまさん。
義父に離婚を伝えると、何もしてやれなくてごめんと謝罪を受けました。ねこじまさんは夫婦の報告とこれまでのお礼を伝えたかったのですが、一家の離散に責任を感じている義父は涙を流していました。倒産が義父によるところが大きいと聞いていましたが、義父にもきっと苦悩や葛藤があったのだと慮るねこじまさん。
次に義祖母のもとを訪ねると、明け渡すことになっている家の庭土の手入れをしているところでした。離婚に驚く義祖母に、夫の浮気があったことを報告すると、血筋だとこぼします。
「うちの女はみんな苦労しとる」という言葉に、少なからず衝撃を受けました。
会社や義家族が大変な時も、いつも優しく手助けをしてくれた義祖母。
「元気に生きていれば、絶対にいいことがある」戦争を経験してきた義祖母は、心細さでいっぱいのねこじまさんに大丈夫よと励ましてくれましたが、義母からは着信拒否をされていることにショックを受けます。
今後に不安を感じているねこじまさんは、仲の良いママ友に離婚のことを相談すると、自身の夫が世話になったという弁護士を紹介されますが、費用が気がかりで連絡は踏みとどまっていました。
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義父は会社倒産に端を発する自分の責任を感じて詫びを入れてくれましたが、義父には義父なりの理由があったのだろうと推察するねこじまさん。義祖母はずっとねこじまさんを助けてくれ、離婚に驚きますが、戦争の経験を持つ人の言葉は優しさと強さを併せ持っていて、やはり温かいのでした。
一方で義母からの着信拒否という状況には「嫌われているかも」と思うねこじまさんですが、まだ義母の中では会社の倒産による一家離散のショックが大きくて、消化しきれていないのではないでしょうか。