サラちゃんの気持ちを知る由もないリカさんですが、リカさんなりに子育てについて悩んでいました。
リカさんは両親がおらず、小さいころから友だちがいなかったそう。そのため、子どもの気持ちや子育てというものがわからず、子育てに不向きだと感じていました。幼少期の経験がトラウマとなっていたリカさんは、「私もはなちゃんみたいなママになりたいんだけどさ、どうしたらいいかな?」とはなさんに相談します。
「サラちゃんの気持ちを一番に考えて、旦那さんと3人で暮らしてみたら?」とはなさんが答えると、「それは無理。私が嫌」と即答するリカさん。そして、「サラの幸せなんて、考えたことなかったかも」とひと言。衝撃的な言葉にはなさんが絶句していると……。
まさか!子どもが大切なものを…!?
「ねぇママ、おうちにかわいいキーホルダーある?」
はなさんとリカさんが話してるところに、声をかけたサラちゃん。つむぎちゃんにキーホルダーをもらい、そのお返しがしたいそう。
ふたつの人形が手を繋いでいるキーホルダーをリカさんに見せるサラちゃん。
家にお返しできるキーホルダーがないというリカさんは、「ちょっと見せて」とサラちゃんが差し出したキーホルダーを手に取りました。
しばらくキーホルダーを眺め、何か考えているようなリカさん。そして、そのキーホルダーを無理やり引っ張り、人形を真っ二つにしたのです。
「は!? え……!!」
子どもたちも、はなさんも驚きのあまり、声が出ません。
「なになになに!? この人やっぱり頭が……」
そんなことが頭によぎったはなさんは、「リカさん!! それ子どもたちにとって大切な……」とリカさんを怒鳴ろうとします。
するとリカさんは、「はい、これでふたり分」と子どもたちにキーホルダーを差し出しました。
リカさんは、手を繋いでる人形を引き離し、ふたりとも使えるように考えたのでした。
キーホルダーを真っ二つにするという衝撃的な行動は、ふたりともキーホルダーを持てるよう考えてのことだったようです。豪快な発想ですが、リカさんはリカさんなりに子どものことを考えいるんですね。
子育てについて悩み、「サラの幸せなんて考えたこともなかった」ともらしていたリカさんですが、不器用ながらもリカさんなりに、子どもに何かをしてあげたいと思っているのではないでしょうか。