使用済みナプキンを…
私が中学生だったころ、生理が終わりに差しかかっていたある日のことです。トイレのたびにナプキンを替えなければいけない煩わしさからやっと解放されるんだと、このときは気が抜けていたのだと思います。私はトイレに入りながら学校のことや勉強のことを考え、ぼーっとしてしまいました。
上の空のままナプキンをショーツからはがし……見ると、ナプキンはほとんど汚れていません。「もう次のナプキンはつけなくてもいいかな」と、生理が終わったと解放感を覚えていました。
そんなふうに考えごとをしながらトイレを済ませていたためか、なんと、その汚れたナプキンを広げたまま、トイレットペーパーホルダーの上に置き……すっかり忘れたままトイレを出てしまったのです。
弟の目にナプキンが
ナプキンを片付け忘れたことに気づかないまま時間が過ぎていき、その後、弟がトイレに入りました。トイレを使用した弟が、何やらトイレで騒ぎ始めます。弟の声を聞き母がトイレに駆けつけ……私が呼ばれました。
ここまで、自分がトイレにナプキンを忘れていたことに気づかなかった私。母に呼ばれてトイレに入り、トイレットペーパーホルダーに置かれた使用済みナプキンを目にした瞬間、私はナプキンを捨て忘れてしまったことに気づいたのです。顔から火が出そうなほど、恥ずかしくなってしまいました。
ナプキンはほとんど汚れていませんでしたが、それでも、使用済みの物であることに変わりはありません。私は母にお説教をくらいながら、慌てて使用済みナプキンを丸めて、サニタリーボックスに捨てました。
大反省の日々
その後、弟から聞いた話によると、トイレットペーパーホルダーから臭いがして、気づいたということでした。きっと、放置されて時間が経った経血から臭いが出てしまったのだと思います。
使用済みのナプキンを他人に見せてしまった、という事実だけでも十分ショックなのに、それを異性である弟に見せてしまったことや、臭いまで感じられてしまったことに、しばらくの間、動揺が隠しきれず、反省する日々が続きました。
ナプキンの扱いに慣れていなかったとはいえ、とんでもない失敗をしてしまいました。時間が経った今でも、思い出すと恥ずかしい気持ちでいっぱいになります。この失敗以降、使用済みナプキンを捨てるときは、きちんと丸めてサニタリーボックスに入れるまで決して油断しない、と肝に命じています。
著者/田村 ちな
イラスト/マメ美
監修/助産師 松田玲子
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